(1) $a > 0$ かつ $n \geq 3$ である自然数 $n$ に対して、不等式 $(1+a)^n > \frac{1}{6}n(n-1)(n-2)a^3$ が成り立つことを証明する。 (2) $r > 1$ のとき、極限値 $\lim_{n\to\infty} \frac{n^2}{r^n}$ を求める。
2025/6/12
1. 問題の内容
(1) かつ である自然数 に対して、不等式 が成り立つことを証明する。
(2) のとき、極限値 を求める。
2. 解き方の手順
(1) 不等式の証明
二項定理を用いる。のとき、
より、 なので、
はいずれも正の数なので、
よって、が成り立つ。
(2) 極限値の計算
とおく。ここで である。
二項定理により、
のとき、 が成り立つ。
したがって、.
なので、はさみうちの原理より、
3. 最終的な答え
(1) は成り立つ。
(2)