袋Aには1から50までの数字が書かれたカードが50枚、袋Bには51から100までの数字が書かれたカードが50枚入っている。袋Aと袋Bからそれぞれ1枚ずつカードを取り出すとき、以下の確率を求める。 (1) 袋Aから取り出したカードに書かれた数字が2桁の素数である確率。また、2の倍数または3の倍数である確率。 (2) 袋Bから取り出したカードに書かれた数字が3の倍数でない確率。 (3) 取り出した2枚のカードに書かれた数字がともに3の倍数である確率。また、取り出した2枚のカードに書かれた数字の積が9の倍数である確率。

確率論・統計学確率素数倍数組み合わせ
2025/6/12

1. 問題の内容

袋Aには1から50までの数字が書かれたカードが50枚、袋Bには51から100までの数字が書かれたカードが50枚入っている。袋Aと袋Bからそれぞれ1枚ずつカードを取り出すとき、以下の確率を求める。
(1) 袋Aから取り出したカードに書かれた数字が2桁の素数である確率。また、2の倍数または3の倍数である確率。
(2) 袋Bから取り出したカードに書かれた数字が3の倍数でない確率。
(3) 取り出した2枚のカードに書かれた数字がともに3の倍数である確率。また、取り出した2枚のカードに書かれた数字の積が9の倍数である確率。

2. 解き方の手順

(1) 袋Aについて
1から50までの2桁の素数は、11, 13, 17, 19, 23, 29, 31, 37, 41, 43, 47の11個である。
したがって、2桁の素数である確率は 1150\frac{11}{50} である。
1から50までの2の倍数は25個、3の倍数は16個である。2と3の最小公倍数である6の倍数は8個である。
したがって、2の倍数または3の倍数である個数は 25+168=3325 + 16 - 8 = 33 個である。
確率は 3350\frac{33}{50} である。
(2) 袋Bについて
51から100までの数字のうち、3の倍数は、51, 54, 57, ..., 99の17個ある。
したがって、3の倍数でない数は 5017=3350 - 17 = 33 個である。
確率は 3350\frac{33}{50} である。
(3) 袋Aと袋Bから取り出したカードについて
袋Aで3の倍数は、3, 6, 9, ..., 48の16個である。確率は1650\frac{16}{50}である。
袋Bで3の倍数は、51, 54, 57, ..., 99の17個である。確率は1750\frac{17}{50}である。
ともに3の倍数である確率は 1650×1750=2722500=68625\frac{16}{50} \times \frac{17}{50} = \frac{272}{2500} = \frac{68}{625} である。
袋Aで3の倍数ではない確率は 3450\frac{34}{50} である。
袋Bで3の倍数ではない確率は 3350\frac{33}{50} である。
積が9の倍数になるのは、
(i) AとBがともに3の倍数である場合
(ii) Aが9の倍数、Bが3の倍数でない場合
(iii) Aが3の倍数でない、Bが9の倍数である場合
(iv) Aが3の倍数でなく9の倍数でもない、Bが9の倍数である場合
(v) Aが9の倍数である、Bが3の倍数でない場合
(vi) Aが3の倍数、Bが9の倍数である場合。
1から50までの9の倍数は、9, 18, 27, 36, 45の5個
51から100までの9の倍数は、54, 63, 72, 81, 90, 99の6個
Aが9の倍数である確率は 550\frac{5}{50}
Bが9の倍数である確率は 650\frac{6}{50}
Aが3の倍数だが9の倍数でない確率は 16550=1150\frac{16-5}{50} = \frac{11}{50}
Bが3の倍数だが9の倍数でない確率は 17650=1150\frac{17-6}{50} = \frac{11}{50}
Aが3の倍数でない確率は 501650=3450\frac{50-16}{50} = \frac{34}{50}
Bが3の倍数でない確率は 501750=3350\frac{50-17}{50} = \frac{33}{50}
求める確率は
1650×1750+550×3350+3450×650+1150×1150+550×1750+1150×650\frac{16}{50} \times \frac{17}{50} + \frac{5}{50} \times \frac{33}{50} + \frac{34}{50} \times \frac{6}{50} + \frac{11}{50} \times \frac{11}{50} + \frac{5}{50} \times \frac{17}{50} + \frac{11}{50} \times \frac{6}{50}
=272+165+204+121+85+662500=9132500= \frac{272 + 165 + 204 + 121+ 85+66}{2500} = \frac{913}{2500}

3. 最終的な答え

(1) 袋Aから取り出したカードに書かれた数字が2桁の素数である確率は 1150\frac{11}{50}
2の倍数または3の倍数である確率は 3350\frac{33}{50}
(2) 袋Bから取り出したカードに書かれた数字が3の倍数でない確率は 3350\frac{33}{50}
(3) 取り出した2枚のカードに書かれた数字がともに3の倍数である確率は 68625\frac{68}{625}
取り出した2枚のカードに書かれた数字の積が9の倍数である確率は 9132500\frac{913}{2500}

「確率論・統計学」の関連問題

Z社社員の月平均読書量に関するグラフが与えられている。管理職の人数を$X$とすると、その他社員の人数は$6X$である。月10冊以上読む管理職とその他社員の合計人数を$X$を用いて表す問題。

統計割合平均データ分析比率
2025/6/14

4~5年前と比較して牛肉が「高くなった」と感じる割合のうち、「かなり高くなった」と感じる割合は何%か。グラフから値を読み取り、最も近い選択肢を選ぶ。

割合グラフの読み取りパーセント
2025/6/14

大人5人と子供10人の中から5人を選ぶ場合の数を求める問題です。 (1) すべての選び方を求めます。 (2) 大人が2人、子供が3人を選ぶ場合の数を求めます。

組み合わせ場合の数nCr
2025/6/14

2008年の全体の広告費を100としたとき、金融・保険の広告費がおよそどのように表されるかを、選択肢の中から最も近いものを選ぶ問題です。

割合百分率データ分析比率
2025/6/14

ある街には東西に6本、南北に7本の道がある。PからQへ最短距離で行く方法は何通りあるか?また、PからRを通ってQへ行く方法、PからRを通らずにQへ行く方法はそれぞれ何通りあるか?

組み合わせ最短経路場合の数二項係数
2025/6/14

表はA中学校1年男子の体重を表しています。この表を使って、体重50kg以上の生徒が全体の何%かを求め、選択肢から選びます。

統計度数分布割合パーセント
2025/6/14

大中小3個のサイコロを投げるとき、以下の各事象が起こる場合の数を求めます。 (1) 目がすべて異なる。 (2) 少なくとも2個が同じ目。 (3) 目の積が3の倍数。 (4) 目の和が奇数。

確率組み合わせサイコロ
2025/6/14

9本のくじがあり、そのうち3本が当たりくじである。このくじから同時に2本引くとき、少なくとも1本が当たりくじである確率が $\frac{a}{12}$ で表される。このとき、$a$ の値を求めよ。

確率組み合わせ余事象
2025/6/14

3つのサイコロA, B, Cを同時に投げたとき、それぞれの出目をX, Y, Zとする。 (1) X=Y=Zとなる確率を求める。 (2) X, Y, Zのうち少なくとも1つが5以上である確率を求める。 ...

確率サイコロ確率分布
2025/6/14

南北に7本、東西に6本の道がある街において、O地点から出発し、指定された地点(A, B)を通り、P地点まで最短距離で行く経路の数を求める問題です。ただし、C地点は通れません。 (1) O地点からA地点...

最短経路組み合わせ
2025/6/14