(1) 領域Dを図示する。
まず、x+2y=2 を変形すると y=−21x+1 となる。これは傾き−21、y切片1の直線を表す。 不等式 x+2y≥2 は、この直線よりも上側の領域を表す。 次に、x2+y2≤2x を変形する。 x2−2x+y2≤0 x2−2x+1+y2≤1 (x−1)2+y2≤1 これは、中心(1, 0)、半径1の円の内部(境界を含む)を表す。
したがって、領域Dは、直線 x+2y=2 の上側かつ、円 (x−1)2+y2=1 の内部の共通部分となる。 (2) ax+y=k とおく。これは y=−ax+k と変形でき、傾き-a、y切片kの直線を表す。 この直線が領域Dと共有点を持つときのkの範囲を求める。
直線 y=−ax+k が円 (x−1)2+y2=1 と接するときを考える。 (x−1)2+(−ax+k)2=1 x2−2x+1+a2x2−2akx+k2=1 (1+a2)x2−2(1+ak)x+k2=0 この2次方程式が重解を持つとき、判別式D=0である。
D/4=(1+ak)2−(1+a2)k2=0 1+2ak+a2k2−k2−a2k2=0 1+2ak−k2=0 k2−2ak−1=0 k=22a±4a2+4=a±a2+1 直線 y=−ax+k が点(2, 0)を通るとき、0=−2a+k より k=2a 直線 y=−ax+k が点(1, 1/2)を通るとき、1/2=−a+k より k=a+1/2 aの値によって、取りうるkの範囲が変わる可能性がある。 まず、円 (x−1)2+y2=1 と直線 x+2y=2 の交点を求めると、 (2,0)と(0,1) これらの点で ax+y の値を計算すると、a(2)+0=2a, a(0)+1=1 となる。 よって、kの取りうる値の範囲は、a+21≤k≤a+a2+1のようになると予想される。