(1) $a>1$ を満たす定数 $a$ について、関数 $y = a^{x-1}$ のグラフの形を答え、関数 $y = \frac{1}{a^x}$ のグラフの形が何に関して対称であるかを答える。 さらに、右のグラフがどの関数のグラフであるか、点Aの座標を答える。 (2) 関数 $f(x) = \log_2 x$, $g(x) = \log_2 \frac{x}{4}$ について、 (i) $g(x)$ の真数が正となる $x$ の範囲を答える。 (ii) $y = g(x)$ のグラフを $x$ 軸方向にどれだけ平行移動すると $y = f(x)$ のグラフと一致するかを答える。 また、$y = f(x)$ と $y = g(x)$ のグラフの共有点の $x$ 座標を答える。 $0 < p < q < 1 + \log_2 4$ を満たす定数 $p, q$ について、$A = f(p), B = f(q), C = g(p), D = g(q)$ とおくとき、A, B, C, D の大小関係を答える。

解析学指数関数対数関数グラフ平行移動真数条件不等式
2025/6/14

1. 問題の内容

(1) a>1a>1 を満たす定数 aa について、関数 y=ax1y = a^{x-1} のグラフの形を答え、関数 y=1axy = \frac{1}{a^x} のグラフの形が何に関して対称であるかを答える。
さらに、右のグラフがどの関数のグラフであるか、点Aの座標を答える。
(2) 関数 f(x)=log2xf(x) = \log_2 x, g(x)=log2x4g(x) = \log_2 \frac{x}{4} について、
(i) g(x)g(x) の真数が正となる xx の範囲を答える。
(ii) y=g(x)y = g(x) のグラフを xx 軸方向にどれだけ平行移動すると y=f(x)y = f(x) のグラフと一致するかを答える。
また、y=f(x)y = f(x)y=g(x)y = g(x) のグラフの共有点の xx 座標を答える。
0<p<q<1+log240 < p < q < 1 + \log_2 4 を満たす定数 p,qp, q について、A=f(p),B=f(q),C=g(p),D=g(q)A = f(p), B = f(q), C = g(p), D = g(q) とおくとき、A, B, C, D の大小関係を答える。

2. 解き方の手順

(1) (i) a>1a>1 より、y=ax1y = a^{x-1} のグラフは、増加関数であるから、グラフは⑥である。
y=1ax=axy = \frac{1}{a^x} = a^{-x} であるから、y=axy = a^{x} のグラフを yy 軸に関して対称移動したものである。
(ii) 右のグラフは、y=ax1y = a^{x-1} のグラフであり、点Aはグラフ上の点で、yy 座標は aa である。
したがって、a=ax1a = a^{x-1} より、x1=1x-1=1 となるから、x=2x=2 である。
したがって、点Aの座標は (2,a)(2, a) である。
(2) (i) g(x)=log2x4g(x) = \log_2 \frac{x}{4} より、真数条件から x4>0\frac{x}{4} > 0 であるから、x>0x>0 である。
(ii) g(x)=log2x4=log2xlog24=log2x2g(x) = \log_2 \frac{x}{4} = \log_2 x - \log_2 4 = \log_2 x - 2 である。
したがって、y=g(x)y = g(x) のグラフを xx 軸方向に 22 だけ平行移動すると、y=f(x)y = f(x) のグラフと一致する。
f(x)=g(x)f(x) = g(x) となるのは、log2x=log2x4\log_2 x = \log_2 \frac{x}{4} より、x=x4x = \frac{x}{4} であるから、x=0x=0 である。
しかし、x>0x>0 であるから、共有点は存在しない。
0<p<q<1+log24=1+2=30 < p < q < 1 + \log_2 4 = 1 + 2 = 3 である。
A=f(p)=log2pA = f(p) = \log_2 p, B=f(q)=log2qB = f(q) = \log_2 q
C=g(p)=log2p4=log2p2C = g(p) = \log_2 \frac{p}{4} = \log_2 p - 2, D=g(q)=log2q4=log2q2D = g(q) = \log_2 \frac{q}{4} = \log_2 q - 2
0<p<q<30 < p < q < 3 より、f(x)=log2xf(x) = \log_2 x は増加関数であるから、A<BA < B である。
C=A2C = A - 2, D=B2D = B - 2 であるから、C<A<BC < A < B かつ C<D<BC < D < B である。
A,B,C,DA, B, C, D の大小関係を比較する。
p<1p < 1 のとき log2p<0\log_2 p < 0 であり、q<1q < 1 のとき log2q<0\log_2 q < 0 である。
p>1p>1 のとき log2p>0\log_2 p > 0 であり、q>1q>1 のとき log2q>0\log_2 q > 0 である。
p,qp, q の値によって大小関係が変わる。
0<p<q<30 < p < q < 3 より、p/4<q/4<3/4<1p/4 < q/4 < 3/4 < 1 であるから、C=log2(p/4)<0C = \log_2(p/4) < 0 かつ D=log2(q/4)<0D = \log_2(q/4) < 0 である。
1<p,q<31 < p, q < 3 のとき A>0A > 0, B>0B > 0 である。
0<p<q<10 < p < q < 1 のとき A<0A < 0, B<0B < 0 である。
p<qp < q より f(p)<f(q)f(p) < f(q) かつ g(p)<g(q)g(p) < g(q) であるから、A<BA < B かつ C<DC < D である。
p,qp, q11 より小さいとき A,B<0A, B < 0 であり、C,D<0C, D < 0 である。
C<A<BC < A < B かつ C<D<BC < D < B より、C<A<D<BC < A < D < B または C<D<A<BC < D < A < B となる。
p,qp, q11 より大きいとき A,B>0A, B > 0 であり、C,D<0C, D < 0 である。
C<D<A<BC < D < A < B が成り立つ。
したがって、常に C<D<A<BC < D < A < B となる。

3. 最終的な答え

(1) (i) ⑥, yy
(ii) y=ax1y = a^{x-1}, (2,a)(2, a)
(2) (i) x>0x > 0
(ii) 22, 00
C<D<A<BC < D < A < B

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