与えられた関数 $f(x)$ の第 $n$ 次導関数 $f^{(n)}(x)$ をライプニッツの公式を用いて漸化式の形で表し、さらにその第 $n$ 次微分係数 $f^{(n)}(0)$ を求める。対象となる関数は以下の2つです。 (1) $f(x) = e^{x^2}$ (2) $f(x) = \frac{x}{1 + x^2}$
2025/6/14
1. 問題の内容
与えられた関数 の第 次導関数 をライプニッツの公式を用いて漸化式の形で表し、さらにその第 次微分係数 を求める。対象となる関数は以下の2つです。
(1)
(2)
2. 解き方の手順
(1) の場合
まず、 の微分を繰り返し行い、, などを求めて、規則性を見つけることを試みます。
ライプニッツの公式を直接適用することは難しいので、別の方法を考えます。を求めることに注目し、テイラー展開を利用することを考えます。のテイラー展開は以下の通りです。
マクローリン展開の係数と微分の関係より、 は以下のように求められます。
したがって、のとき、、それ以外のとき、
(2) の場合
を部分分数分解します。
の 次導関数は なので、
したがって、
が奇数の場合、なので、
が偶数の場合、とおくと、より
3. 最終的な答え
(1) の場合:
(2) の場合: