問題(6)は、3 x 4 の分割表(表1)におけるカイ二乗統計量の最大値を求める問題です。問題(7)は、同じ分割表におけるクラメールの連関係数の最大値を求める問題です。
2025/6/14
1. 問題の内容
問題(6)は、3 x 4 の分割表(表1)におけるカイ二乗統計量の最大値を求める問題です。問題(7)は、同じ分割表におけるクラメールの連関係数の最大値を求める問題です。
2. 解き方の手順
(6) カイ二乗統計量の最大値
分割表の行数と列数をそれぞれ r, c とすると、分割表の自由度は で与えられます。この問題では、r=3、c=4 なので、自由度は (3-1)(4-1) = 2 * 3 = 6 となります。
カイ二乗統計量の最大値は、分割表の総度数(全サンプルサイズ)を とすると、で与えられます。 この場合、なので、カイ二乗統計量の最大値は となります。
したがって、選択肢(a)(b)(c)に当てはまるものはありません。選択肢の中に自由度が書かれていると推測すると、(5-1)は自由度を表すものではないので、(a)は違います。(4-1)は自由度ではないので、(b)も違います。したがって、(c)(3-1) = 2は、行数-1 を表していると推測できます。
(7) クラメールの連関係数
クラメールの連関係数(クラメールのV)は、連関係数の指標の一つで、2つのカテゴリカル変数の関連性の強さを表します。クラメールのVの値は0から1の範囲を取り、1に近いほど関連性が強いことを示します。
クラメールのVの計算式は、次のようになります。
ここで、
* はカイ二乗統計量
* は総度数(サンプルサイズ)
* は行数
* は列数
クラメールのVの最大値は1です。 カイ二乗統計量の最大値は であるので、となります。
3. 最終的な答え
(6) (c) (3-1).f
(7) 1