この問題は、さいころを最大2回投げるゲームに関する期待値の問題です。1か6の目が出ると100点、それ以外の目が出ると-20点を得ます。1回でゲームを止めても良いとき、1回投げた時の期待値$X_1$と、2回投げた時の期待値$X_2$を計算し、どちらの場合に点をより多くもらえるかを判断します。
2025/6/14
1. 問題の内容
この問題は、さいころを最大2回投げるゲームに関する期待値の問題です。1か6の目が出ると100点、それ以外の目が出ると-20点を得ます。1回でゲームを止めても良いとき、1回投げた時の期待値と、2回投げた時の期待値を計算し、どちらの場合に点をより多くもらえるかを判断します。
2. 解き方の手順
(ア) さいころを1回投げたときの期待値を計算します。
1または6が出る確率はで、このとき100点もらえます。それ以外の目が出る確率はで、このとき-20点もらえます。
したがって、は
となります。
(イ) さいころを2回投げたときの期待値を計算します。
1回目にさいころを投げた後、得られた点数が20点より大きい場合、2回目を投げずにゲームを終了するのが最適です。一方、得られた点数が20点以下の場合、もう一度さいころを投げることで、期待値を上げられる可能性があります。
したがって、1回目にさいころを投げて得られた点数をとすると、2回目のさいころを投げる場合の期待値は、
$E = \begin{cases}
x & (x \ge 20) \\
x + X_1 & (x < 20)
\end{cases}$
と表せます。
1回目に100点を得る確率はで、その場合、そこでゲームを止めるのが最良です。
1回目に-20点を得る確率はで、その場合、もう一度投げることで期待値は-20 + 20 = 0となります。
したがって、2回投げる場合の期待値は、
となります。
なので、
(ウ) 点をできる限り多くもらうためには、さいころを何回投げるのが良いか判断します。
なので、2回投げる方が期待値が高いです。
3. 最終的な答え
ア: 20
イ:
ウ: 2