関数 $f(x) = (ax + 1)e^x$ が $x=0$ で極値をとるように、定数 $a$ の値を定める。

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2025/6/15

1. 問題の内容

関数 f(x)=(ax+1)exf(x) = (ax + 1)e^xx=0x=0 で極値をとるように、定数 aa の値を定める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた関数 f(x)f(x) を微分する。積の微分公式 (uv)=uv+uv(uv)' = u'v + uv' を用いる。
u=ax+1u = ax + 1, v=exv = e^x とすると、 u=au' = a, v=exv' = e^x となる。
したがって、
f(x)=aex+(ax+1)ex=(ax+a+1)exf'(x) = a e^x + (ax+1)e^x = (ax + a + 1)e^x
関数 f(x)f(x)x=0x=0 で極値をとるためには、f(0)=0f'(0) = 0 である必要がある。
f(0)=(a0+a+1)e0=(a+1)1=a+1f'(0) = (a \cdot 0 + a + 1)e^0 = (a+1) \cdot 1 = a+1
したがって、a+1=0a+1 = 0 より a=1a = -1 である。
次に、a=1a=-1 のときに本当に x=0x=0 で極値を持つか確認する。
f(x)=(x1+1)ex=xexf'(x) = (-x -1 + 1)e^x = -xe^x
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは x=0x=0 のときのみ。
x<0x < 0 のとき、x>0-x > 0 なので f(x)>0f'(x) > 0
x>0x > 0 のとき、x<0-x < 0 なので f(x)<0f'(x) < 0
よって、x=0x=0 の前後で f(x)f'(x) の符号が正から負に変わるため、x=0x=0 で極大値を持つ。

3. 最終的な答え

a=1a = -1

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