三角形PABの面積は、三角形OABの面積と三角形OAPの面積と三角形OBPの面積を用いて表すことができます。三角形OABの面積は固定なので、三角形OAPの面積と三角形OBPの面積の和を最大化することを考えます。
まず、三角形OABの面積S(OAB)は
S(OAB)=21∣a∣∣b∣sin∠AOB=21⋅3⋅2⋅sin3π=21⋅6⋅23=233 次に、三角形OAPの面積S(OAP)は
S(OAP)=21∣a∣∣OP∣sin∠AOP=21⋅3⋅1⋅sin∠AOP=23sin∠AOP そして、三角形OBPの面積S(OBP)は
S(OBP)=21∣b∣∣OP∣sin∠BOP=21⋅2⋅1⋅sin∠BOP=sin∠BOP 三角形PABの面積S(PAB)は
S(PAB)=S(OAP)+S(OBP)−S(OAB) =23sin∠AOP+sin∠BOP−233 面積S(PAB)を最大にするには、23sin∠AOP+sin∠BOPを最大にすればよいです。ここで、OP=sa+tb (s,tは実数)と表せると仮定します。ただし、∣OP∣=1です。 点Pが線分ABから最も遠い位置にあるとき、三角形PABの面積が最大になることを利用します。
OP は a と b が張る平面上にある単位ベクトルなので、OP は a と b がなす角の二等分線方向に伸びていると考えられます。a/∣a∣+b/∣b∣ の方向に OP が伸びるときに面積が最大になります。 e=∣a∣a+∣b∣b=3a+2bとおくと、 ∣e∣2=(3a+2b)2=9∣a∣2+4∣b∣2+62a⋅b =99+44+31∣a∣∣b∣cos3π=1+1+31⋅3⋅2⋅21=2+1=3 ∣e∣=3 OP=∣e∣e=31(3a+2b)=33(3a+2b)=93a+63b