まず、容器Aと容器Bのそれぞれの気体の物質量を求める。
理想気体の状態方程式 PV=nRT より、 nA=RT02p0⋅3V0=RT06p0V0 nB=R⋅3T0p0⋅2V0=3RT02p0V0 全体の物質量は n=nA+nB=RT06p0V0+3RT02p0V0=3RT018p0V0+2p0V0=3RT020p0V0 となる。 次に、コックを開いて十分時間が経った後の温度を求める。
断熱容器であるため、外部との熱のやり取りはない。したがって、内部エネルギーの変化は0である。単原子分子理想気体の内部エネルギーは 23nRT であるから、 23nART0+23nBR(3T0)=23nRT 23RT06p0V0RT0+233RT02p0V0R(3T0)=233RT020p0V0RT 6p0V0+2p0V0=3T020p0V0T 8p0V0=3T020p0V0T T=20p0V08p0V0⋅3T0=2024T0=56T0 最後に、コックを開いて十分時間が経った後の圧力を求める。
全体の体積は 3V0+2V0=5V0 であるから、理想気体の状態方程式より P⋅5V0=nRT P=5V0nRT=5V03RT020p0V0R56T0=3RT0⋅5⋅5V020p0V0⋅6RT0=3⋅2520⋅6p0=54⋅2p0=58p0