以下の連立微分方程式の一般解を求めます。 $\begin{cases} \frac{dy}{dt} - 2y - 3z = 0 \\ \frac{dz}{dt} + y + 2z = 0 \end{cases}$

応用数学微分方程式連立微分方程式一般解演算子法
2025/6/15

1. 問題の内容

以下の連立微分方程式の一般解を求めます。
$\begin{cases}
\frac{dy}{dt} - 2y - 3z = 0 \\
\frac{dz}{dt} + y + 2z = 0
\end{cases}$

2. 解き方の手順

(1) 演算子法を用いる。D=ddtD = \frac{d}{dt}とおくと、連立微分方程式は次のように書き換えられます。
$\begin{cases}
(D - 2)y - 3z = 0 \\
y + (D + 2)z = 0
\end{cases}$
(2) 2番目の式より y=(D+2)zy = -(D+2)zであるから、これを1番目の式に代入してyyを消去します。
(D2)[(D+2)z]3z=0(D-2)[-(D+2)z]-3z = 0
(D24)z3z=0-(D^2 - 4)z - 3z = 0
D2z+4z3z=0-D^2 z + 4z - 3z = 0
D2z+z=0-D^2 z + z = 0
D2zz=0D^2 z - z = 0
(D21)z=0(D^2 - 1)z = 0
(3) この2階線形同次微分方程式の特性方程式は λ21=0\lambda^2 - 1 = 0 であり、解は λ=±1\lambda = \pm 1 です。したがって、z(t)z(t) の一般解は
z(t)=c1et+c2etz(t) = c_1 e^t + c_2 e^{-t}
となります。
(4) 次に、y(t)y(t)を求めます。y=(D+2)zy = -(D+2)zより、
y(t)=(D+2)(c1et+c2et)y(t) = -(D+2)(c_1 e^t + c_2 e^{-t})
y(t)=D(c1et+c2et)2(c1et+c2et)y(t) = -D(c_1 e^t + c_2 e^{-t}) - 2(c_1 e^t + c_2 e^{-t})
y(t)=(c1etc2et)2c1et2c2ety(t) = -(c_1 e^t - c_2 e^{-t}) - 2c_1 e^t - 2c_2 e^{-t}
y(t)=3c1et+c2ety(t) = -3c_1 e^t + c_2 e^{-t}

3. 最終的な答え

したがって、連立微分方程式の一般解は、
$\begin{cases}
y(t) = -3c_1 e^t + c_2 e^{-t} \\
z(t) = c_1 e^t + c_2 e^{-t}
\end{cases}$
ただし、c1,c2c_1, c_2 は任意定数。

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