高さ44.1mの崖から水平方向に29.4m/sの速さで小石を投げ出したときの運動について、以下の設問に答える。 (1) 点Pにおける、物体にはたらく力の向き、加速度の向き、速度の向きをそれぞれ矢印で図示する。 (2) 2.0秒後の小石の水平方向および鉛直方向の速度をそれぞれ求める。 (3) 2.0秒後の小石の水平方向および鉛直方向の位置を求める。 (4) 小石が海面に達するのは投げ出してから何秒後か。 (5) 落ちる直前の速度の大きさはどれだけか。 (6) 投げた地点から着水地点までの水平距離を求める。

応用数学力学運動放物運動重力速度加速度
2025/6/15

1. 問題の内容

高さ44.1mの崖から水平方向に29.4m/sの速さで小石を投げ出したときの運動について、以下の設問に答える。
(1) 点Pにおける、物体にはたらく力の向き、加速度の向き、速度の向きをそれぞれ矢印で図示する。
(2) 2.0秒後の小石の水平方向および鉛直方向の速度をそれぞれ求める。
(3) 2.0秒後の小石の水平方向および鉛直方向の位置を求める。
(4) 小石が海面に達するのは投げ出してから何秒後か。
(5) 落ちる直前の速度の大きさはどれだけか。
(6) 投げた地点から着水地点までの水平距離を求める。

2. 解き方の手順

(1) 点Pにおける力の向き、加速度の向き、速度の向き
* 物体にはたらく力:重力のみなので、鉛直下向き。
* 加速度の向き:重力加速度と同じで、鉛直下向き。
* 速度の向き:水平方向の速度と鉛直方向の速度の合成ベクトルなので、斜め下向き。
(2) 2.0秒後の速度
* 水平方向の速度 vxv_x:水平方向には力が働かないので、速度は一定。
vx=29.4 m/sv_x = 29.4 \text{ m/s}
* 鉛直方向の速度 vyv_y:鉛直方向には重力加速度g=9.8 m/s2g = 9.8 \text{ m/s}^2が働くので、
vy=gt=9.8×2.0=19.6 m/sv_y = gt = 9.8 \times 2.0 = 19.6 \text{ m/s} (下向き)
(3) 2.0秒後の位置
* 水平方向の位置 xx
x=vxt=29.4×2.0=58.8 mx = v_x t = 29.4 \times 2.0 = 58.8 \text{ m}
* 鉛直方向の位置 yy
y=12gt2=12×9.8×(2.0)2=19.6 my = \frac{1}{2} g t^2 = \frac{1}{2} \times 9.8 \times (2.0)^2 = 19.6 \text{ m}
崖からの落下距離なので、高さは 44.119.6=24.5 m44.1 - 19.6 = 24.5 \text{ m}
(4) 海面に達するまでの時間
* 鉛直方向の運動を考える。初期高度 h=44.1 mh = 44.1 \text{ m} から落下する時間を tt とする。
h=12gt2h = \frac{1}{2} g t^2
44.1=12×9.8×t244.1 = \frac{1}{2} \times 9.8 \times t^2
t2=2×44.19.8=9t^2 = \frac{2 \times 44.1}{9.8} = 9
t=3.0 st = 3.0 \text{ s}
(5) 落ちる直前の速度
* 水平方向の速度 vxv_x:変わらず 29.4 m/s29.4 \text{ m/s}
* 鉛直方向の速度 vyv_y
vy=gt=9.8×3.0=29.4 m/sv_y = gt = 9.8 \times 3.0 = 29.4 \text{ m/s}
* 速度の大きさ vv
v=vx2+vy2=(29.4)2+(29.4)2=29.4241.6 m/sv = \sqrt{v_x^2 + v_y^2} = \sqrt{(29.4)^2 + (29.4)^2} = 29.4 \sqrt{2} \approx 41.6 \text{ m/s}
(6) 水平距離
* 水平距離 xx
x=vxt=29.4×3.0=88.2 mx = v_x t = 29.4 \times 3.0 = 88.2 \text{ m}

3. 最終的な答え

(1) 図示は省略
(2) 水平方向の速度:29.4 m/s, 鉛直方向の速度:19.6 m/s
(3) 水平方向の位置:58.8 m, 鉛直方向の位置:24.5 m (崖からの高さ)
(4) 3.0 秒後
(5) 41.6 m/s
(6) 88.2 m

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