一辺の長さが $\sqrt{7}$ の正三角形 $ABC$ があり、$ABC$ の外接円の点 $B$ を含まない弧 $CA$ 上に $CD = 1$ となる点 $D$ をとる。線分 $AC$ と $BD$ の交点を $E$ とする。 (1) $\angle ADC$ の角度、$AD$ の長さ、$\triangle ACD$ の面積を求める。 (2) $\triangle ACD$ の内接円の半径を求める。 (3) $AE:EC$ の比、$\triangle CDE$ の面積を求める。

幾何学正三角形外接円余弦定理相似面積内接円
2025/6/16

1. 問題の内容

一辺の長さが 7\sqrt{7} の正三角形 ABCABC があり、ABCABC の外接円の点 BB を含まない弧 CACA 上に CD=1CD = 1 となる点 DD をとる。線分 ACACBDBD の交点を EE とする。
(1) ADC\angle ADC の角度、ADAD の長さ、ACD\triangle ACD の面積を求める。
(2) ACD\triangle ACD の内接円の半径を求める。
(3) AE:ECAE:EC の比、CDE\triangle CDE の面積を求める。

2. 解き方の手順

(1)
* ADC\angle ADC について:
ABCDABCD は円に内接する四角形なので、ADC+ABC=180\angle ADC + \angle ABC = 180^{\circ}ABC\triangle ABC は正三角形なので、ABC=60\angle ABC = 60^{\circ}。よって、ADC=18060=120\angle ADC = 180^{\circ} - 60^{\circ} = 120^{\circ}
* ADAD の長さについて:
ADC\triangle ADC において、余弦定理より AC2=AD2+CD22ADCDcosADCAC^2 = AD^2 + CD^2 - 2 \cdot AD \cdot CD \cdot \cos \angle ADCAC=7AC = \sqrt{7}, CD=1CD = 1, ADC=120\angle ADC = 120^{\circ} を代入すると、
(7)2=AD2+122AD1cos120(\sqrt{7})^2 = AD^2 + 1^2 - 2 \cdot AD \cdot 1 \cdot \cos 120^{\circ}
7=AD2+12AD(12)7 = AD^2 + 1 - 2AD \cdot (-\frac{1}{2})
AD2+AD6=0AD^2 + AD - 6 = 0
(AD+3)(AD2)=0(AD+3)(AD-2) = 0
AD>0AD > 0 より、AD=2AD = 2
* ACD\triangle ACD の面積について:
ACD=12ADCDsinADC=1221sin120=122132=32\triangle ACD = \frac{1}{2} AD \cdot CD \cdot \sin \angle ADC = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 1 \cdot \sin 120^{\circ} = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 1 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{\sqrt{3}}{2}
(2)
* ACD\triangle ACD の内接円の半径 rr について:
ACD\triangle ACD の面積 SS は、S=12r(AD+CD+AC)S = \frac{1}{2} r (AD + CD + AC) で表される。
32=12r(2+1+7)\frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{1}{2} r (2 + 1 + \sqrt{7})
r=33+7=3(37)(3+7)(37)=332197=33212r = \frac{\sqrt{3}}{3 + \sqrt{7}} = \frac{\sqrt{3}(3 - \sqrt{7})}{(3 + \sqrt{7})(3 - \sqrt{7})} = \frac{3\sqrt{3} - \sqrt{21}}{9 - 7} = \frac{3\sqrt{3} - \sqrt{21}}{2}
(3)
* AE:ECAE:EC の比について:
ABEDCE\triangle ABE \sim \triangle DCE より、AE:EC=AD:CD=2:1AE:EC = AD:CD = 2:1
* CDE\triangle CDE の面積について:
ACD\triangle ACD の面積は 32\frac{\sqrt{3}}{2} であり、AE:EC=2:1AE:EC = 2:1 なので、AC:EC=3:1AC:EC = 3:1
したがって、CDE\triangle CDE の面積は 13\frac{1}{3} 倍の ACD\triangle ACD となるから、CDE=1332=36\triangle CDE = \frac{1}{3} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{\sqrt{3}}{6}

3. 最終的な答え

(1)
* ADC=120\angle ADC = 120^{\circ}
* AD=2AD = 2
* ACD\triangle ACD の面積は 32\frac{\sqrt{3}}{2}
(2)
* ACD\triangle ACD の内接円の半径は 33212\frac{3\sqrt{3} - \sqrt{21}}{2}
(3)
* AE:EC=2:1AE:EC = 2:1
* CDE\triangle CDE の面積は 36\frac{\sqrt{3}}{6}

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