全体集合 $U$ の要素数を $n(U) = 100$、集合 $A$ の要素数を $n(A) = 55$、集合 $B$ の要素数を $n(B) = 45$、集合 $A \cap B$ の要素数を $n(A \cap B) = 25$ とするとき、以下の値を求めよ。 (1) $n(\overline{B})$ (2) $n(A \cup B)$ (3) $n(A \cap \overline{B})$ (4) $n(\overline{A} \cap \overline{B})$

離散数学集合集合演算要素数補集合和集合共通部分
2025/6/17

1. 問題の内容

全体集合 UU の要素数を n(U)=100n(U) = 100、集合 AA の要素数を n(A)=55n(A) = 55、集合 BB の要素数を n(B)=45n(B) = 45、集合 ABA \cap B の要素数を n(AB)=25n(A \cap B) = 25 とするとき、以下の値を求めよ。
(1) n(B)n(\overline{B})
(2) n(AB)n(A \cup B)
(3) n(AB)n(A \cap \overline{B})
(4) n(AB)n(\overline{A} \cap \overline{B})

2. 解き方の手順

(1) n(B)n(\overline{B}) の計算
B\overline{B}BB の補集合であるから、全体集合から BB の要素を取り除いたものである。
n(B)=n(U)n(B)n(\overline{B}) = n(U) - n(B)
n(B)=10045=55n(\overline{B}) = 100 - 45 = 55
(2) n(AB)n(A \cup B) の計算
ABA \cup B の要素数は、AA の要素数と BB の要素数を足し、ABA \cap B の要素数を引いたものである。
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)
n(AB)=55+4525=75n(A \cup B) = 55 + 45 - 25 = 75
(3) n(AB)n(A \cap \overline{B}) の計算
ABA \cap \overline{B} は、AA に含まれていて、BB に含まれない要素の集合である。
AB=A(AB)A \cap \overline{B} = A - (A \cap B)
n(AB)=n(A)n(AB)n(A \cap \overline{B}) = n(A) - n(A \cap B)
n(AB)=5525=30n(A \cap \overline{B}) = 55 - 25 = 30
(4) n(AB)n(\overline{A} \cap \overline{B}) の計算
AB\overline{A} \cap \overline{B} は、AA にも BB にも含まれない要素の集合である。これは、ABA \cup B の補集合 AB\overline{A \cup B} に等しい。
n(AB)=n(AB)=n(U)n(AB)n(\overline{A} \cap \overline{B}) = n(\overline{A \cup B}) = n(U) - n(A \cup B)
n(AB)=10075=25n(\overline{A} \cap \overline{B}) = 100 - 75 = 25

3. 最終的な答え

(1) n(B)=55n(\overline{B}) = 55
(2) n(AB)=75n(A \cup B) = 75
(3) n(AB)=30n(A \cap \overline{B}) = 30
(4) n(AB)=25n(\overline{A} \cap \overline{B}) = 25

「離散数学」の関連問題

(9) A, B, Cの3つのグループに分ける。 (10) 3つのグループに分ける。 (9) は、区別された3つのグループA, B, Cに分ける問題です。 (10)は、区別されない3つのグループに分け...

組み合わせ分割数第二種スターリング数包除原理
2025/6/17

全体集合 $U$ を10以下の自然数の集合とする。集合 $A$ を2の倍数の集合、集合 $B$ を3の倍数の集合とする。このとき、以下の集合を求める。 (1) $A \cap B$ (2) $\ove...

集合集合演算共通部分補集合和集合
2025/6/17

問題13では、順列 $_nP_r$ の値を計算します。具体的には、(1) $_5P_2$, (2) $_8P_4$, (3) $_3P_1$, (4) $_6P_6$ の値を求めます。 問題14では、...

順列組み合わせ場合の数
2025/6/17

$nCr = n-1Cr-1 + n-1Cr$ が成り立つことを、組合せの考えを用いて説明する。

組み合わせ二項係数パスカルの法則
2025/6/17

全体集合 $U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6\}$、部分集合 $A = \{1, 2, 3\}$、 $B = \{3, 6\}$ が与えられたとき、以下の集合を求める。 (1) $B^c$...

集合補集合共通部分和集合
2025/6/17

5つの領域に色を塗る。各領域は好きな色で塗って良いが、隣り合う領域は同じ色で塗ってはいけない。色の塗り方の総数が40通りに最も近くなるような塗り分け方を考え、その塗り分け方の総数を求める。

組み合わせグラフ彩色場合の数数え上げ
2025/6/17

全体集合 $U$ の要素の個数を100とし、部分集合 $A$ と $B$ の要素の個数をそれぞれ83と71とする。 (1) $A$ と $B$ の両方に属する要素の個数の最小値を求める。 (2) $A...

集合要素数集合演算
2025/6/17

$n$個の整数 $1, 2, 3, ..., n$ のうちから3個の整数を選ぶとき、どの2つの数の差の絶対値も3以上となるような選び方は何通りあるか。ただし、$n$は7以上とする。

組み合わせ整数場合の数
2025/6/17

順列の計算問題です。 $_7P_3$ の値を求めます。

順列組み合わせ場合の数数え上げ
2025/6/17

順列 $ _5P_4 $ の値を求めよ。

順列組み合わせ
2025/6/17