全体集合 $U$ を10以下の自然数の集合とする。集合 $A$ を2の倍数の集合、集合 $B$ を3の倍数の集合とする。このとき、以下の集合を求める。 (1) $A \cap B$ (2) $\overline{A \cap B}$ (3) $\overline{A} \cup \overline{B}$

離散数学集合集合演算共通部分補集合和集合
2025/6/17
## 問題102を解きます。

1. 問題の内容

全体集合 UU を10以下の自然数の集合とする。集合 AA を2の倍数の集合、集合 BB を3の倍数の集合とする。このとき、以下の集合を求める。
(1) ABA \cap B
(2) AB\overline{A \cap B}
(3) AB\overline{A} \cup \overline{B}

2. 解き方の手順

まず、全体集合 UU, 集合 AA, 集合 BB を要素を書き並べる方法で表す。
U={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10}U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}
A={2,4,6,8,10}A = \{2, 4, 6, 8, 10\}
B={3,6,9}B = \{3, 6, 9\}
(1) ABA \cap B は、集合 AA と集合 BB の共通部分である。
AB={6}A \cap B = \{6\}
(2) AB\overline{A \cap B} は、ABA \cap B の補集合であり、UU の要素のうち ABA \cap B に含まれない要素の集合である。
AB=U(AB)={1,2,3,4,5,7,8,9,10}\overline{A \cap B} = U - (A \cap B) = \{1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 9, 10\}
(3) AB\overline{A} \cup \overline{B} を求める。
まず、A\overline{A}B\overline{B} を求める。
A=UA={1,3,5,7,9}\overline{A} = U - A = \{1, 3, 5, 7, 9\}
B=UB={1,2,4,5,7,8,10}\overline{B} = U - B = \{1, 2, 4, 5, 7, 8, 10\}
AB\overline{A} \cup \overline{B} は、A\overline{A}B\overline{B} の和集合である。
AB={1,2,3,4,5,7,8,9,10}\overline{A} \cup \overline{B} = \{1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 9, 10\}

3. 最終的な答え

(1) AB={6}A \cap B = \{6\}
(2) AB={1,2,3,4,5,7,8,9,10}\overline{A \cap B} = \{1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 9, 10\}
(3) AB={1,2,3,4,5,7,8,9,10}\overline{A} \cup \overline{B} = \{1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 9, 10\}

「離散数学」の関連問題

(9) A, B, Cの3つのグループに分ける。 (10) 3つのグループに分ける。 (9) は、区別された3つのグループA, B, Cに分ける問題です。 (10)は、区別されない3つのグループに分け...

組み合わせ分割数第二種スターリング数包除原理
2025/6/17

問題13では、順列 $_nP_r$ の値を計算します。具体的には、(1) $_5P_2$, (2) $_8P_4$, (3) $_3P_1$, (4) $_6P_6$ の値を求めます。 問題14では、...

順列組み合わせ場合の数
2025/6/17

$nCr = n-1Cr-1 + n-1Cr$ が成り立つことを、組合せの考えを用いて説明する。

組み合わせ二項係数パスカルの法則
2025/6/17

全体集合 $U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6\}$、部分集合 $A = \{1, 2, 3\}$、 $B = \{3, 6\}$ が与えられたとき、以下の集合を求める。 (1) $B^c$...

集合補集合共通部分和集合
2025/6/17

全体集合 $U$ の要素数を $n(U) = 100$、集合 $A$ の要素数を $n(A) = 55$、集合 $B$ の要素数を $n(B) = 45$、集合 $A \cap B$ の要素数を $n...

集合集合演算要素数補集合和集合共通部分
2025/6/17

5つの領域に色を塗る。各領域は好きな色で塗って良いが、隣り合う領域は同じ色で塗ってはいけない。色の塗り方の総数が40通りに最も近くなるような塗り分け方を考え、その塗り分け方の総数を求める。

組み合わせグラフ彩色場合の数数え上げ
2025/6/17

全体集合 $U$ の要素の個数を100とし、部分集合 $A$ と $B$ の要素の個数をそれぞれ83と71とする。 (1) $A$ と $B$ の両方に属する要素の個数の最小値を求める。 (2) $A...

集合要素数集合演算
2025/6/17

$n$個の整数 $1, 2, 3, ..., n$ のうちから3個の整数を選ぶとき、どの2つの数の差の絶対値も3以上となるような選び方は何通りあるか。ただし、$n$は7以上とする。

組み合わせ整数場合の数
2025/6/17

順列の計算問題です。 $_7P_3$ の値を求めます。

順列組み合わせ場合の数数え上げ
2025/6/17

順列 $ _5P_4 $ の値を求めよ。

順列組み合わせ
2025/6/17