実数 $x$ に対して、$f(x) = \int_{0}^{x} (t^2 + t) dt$ とするとき、$f(x)$ の極大値と極小値の差を求める。

解析学積分極値微分増減表
2025/6/17

1. 問題の内容

実数 xx に対して、f(x)=0x(t2+t)dtf(x) = \int_{0}^{x} (t^2 + t) dt とするとき、f(x)f(x) の極大値と極小値の差を求める。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) を計算する。
f(x)=0x(t2+t)dt=[13t3+12t2]0x=13x3+12x2f(x) = \int_{0}^{x} (t^2 + t) dt = [\frac{1}{3}t^3 + \frac{1}{2}t^2]_0^x = \frac{1}{3}x^3 + \frac{1}{2}x^2
次に、f(x)f'(x) を計算する。
f(x)=x2+x=x(x+1)f'(x) = x^2 + x = x(x+1)
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求める。
x(x+1)=0x(x+1) = 0 より、x=0,1x = 0, -1
増減表を作成する。
x<1x<-1 のとき、f(x)>0f'(x) > 0
1<x<0-1<x<0 のとき、f(x)<0f'(x) < 0
x>0x>0 のとき、f(x)>0f'(x) > 0
したがって、x=1x=-1 で極大値、x=0x=0 で極小値をとる。
極大値は f(1)=13(1)3+12(1)2=13+12=16f(-1) = \frac{1}{3}(-1)^3 + \frac{1}{2}(-1)^2 = -\frac{1}{3} + \frac{1}{2} = \frac{1}{6}
極小値は f(0)=13(0)3+12(0)2=0f(0) = \frac{1}{3}(0)^3 + \frac{1}{2}(0)^2 = 0
極大値と極小値の差は 160=16\frac{1}{6} - 0 = \frac{1}{6}

3. 最終的な答え

16\frac{1}{6}

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