2つの放物線 $C_1: y = 2x^2$ と $C_2: y = 2x^2 - 8x + 16$ の両方に接する直線 $l$ がある。 (1) 直線 $l$ の方程式を求めよ。 (2) 2つの放物線 $C_1, C_2$ と直線 $l$ で囲まれた図形の面積を求めよ。

解析学放物線接線積分面積
2025/6/17

1. 問題の内容

2つの放物線 C1:y=2x2C_1: y = 2x^2C2:y=2x28x+16C_2: y = 2x^2 - 8x + 16 の両方に接する直線 ll がある。
(1) 直線 ll の方程式を求めよ。
(2) 2つの放物線 C1,C2C_1, C_2 と直線 ll で囲まれた図形の面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 直線 ll の方程式を y=mx+ny = mx + n とおく。
C1C_1ll が接するとき、2x2=mx+n2x^2 = mx + n より、2x2mxn=02x^2 - mx - n = 0
この判別式を D1D_1 とすると、D1=(m)24(2)(n)=m2+8n=0D_1 = (-m)^2 - 4(2)(-n) = m^2 + 8n = 0。よって、n=m28n = -\frac{m^2}{8}
C2C_2ll が接するとき、2x28x+16=mx+n2x^2 - 8x + 16 = mx + n より、2x2(8+m)x+(16n)=02x^2 - (8+m)x + (16-n) = 0
この判別式を D2D_2 とすると、D2=(8+m)24(2)(16n)=64+16m+m2128+8n=m2+16m+8n64=0D_2 = (8+m)^2 - 4(2)(16-n) = 64 + 16m + m^2 - 128 + 8n = m^2 + 16m + 8n - 64 = 0
n=m28n = -\frac{m^2}{8} を代入すると、m2+16m+8(m28)64=m2+16mm264=16m64=0m^2 + 16m + 8(-\frac{m^2}{8}) - 64 = m^2 + 16m - m^2 - 64 = 16m - 64 = 0。よって、m=4m = 4
n=428=168=2n = -\frac{4^2}{8} = -\frac{16}{8} = -2
したがって、直線 ll の方程式は y=4x2y = 4x - 2
(2) C1C_1ll の交点の xx 座標は、2x2=4x22x^2 = 4x - 2 より、2x24x+2=02x^2 - 4x + 2 = 0x22x+1=0x^2 - 2x + 1 = 0(x1)2=0(x-1)^2 = 0。よって、x=1x = 1
C2C_2ll の交点の xx 座標は、2x28x+16=4x22x^2 - 8x + 16 = 4x - 2 より、2x212x+18=02x^2 - 12x + 18 = 0x26x+9=0x^2 - 6x + 9 = 0(x3)2=0(x-3)^2 = 0。よって、x=3x = 3
求める面積 SS は、
S=13(4x22x2)dx=[2x22x23x3]13=(18618)(2223)=6+23=163S = \int_1^3 (4x - 2 - 2x^2) dx = [2x^2 - 2x - \frac{2}{3}x^3]_1^3 = (18 - 6 - 18) - (2 - 2 - \frac{2}{3}) = -6 + \frac{2}{3} = -\frac{16}{3}
面積なので絶対値をとり、S=163S = \frac{16}{3}

3. 最終的な答え

(1) y=4x2y = 4x - 2
(2) 163\frac{16}{3}

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