以下の極限を計算します。 $\lim_{x \to 0} \frac{e^x + e^{-x} - 2}{x}$

解析学極限ロピタルの定理指数関数微分
2025/6/18

1. 問題の内容

以下の極限を計算します。
limx0ex+ex2x\lim_{x \to 0} \frac{e^x + e^{-x} - 2}{x}

2. 解き方の手順

まず、この極限を直接計算しようとすると、00\frac{0}{0} の不定形になることがわかります。そこで、ロピタルの定理を使うことを考えます。
ロピタルの定理より、limxaf(x)g(x)\lim_{x \to a} \frac{f(x)}{g(x)}00\frac{0}{0} または \frac{\infty}{\infty} の不定形であるとき、limxaf(x)g(x)=limxaf(x)g(x)\lim_{x \to a} \frac{f(x)}{g(x)} = \lim_{x \to a} \frac{f'(x)}{g'(x)} が成り立ちます。
f(x)=ex+ex2f(x) = e^x + e^{-x} - 2g(x)=xg(x) = x とすると、
f(x)=exexf'(x) = e^x - e^{-x}
g(x)=1g'(x) = 1
となります。
したがって、
limx0ex+ex2x=limx0exex1\lim_{x \to 0} \frac{e^x + e^{-x} - 2}{x} = \lim_{x \to 0} \frac{e^x - e^{-x}}{1}
となります。
ここで、x=0x = 0 を代入すると、
e0e01=111=01=0\frac{e^0 - e^{-0}}{1} = \frac{1 - 1}{1} = \frac{0}{1} = 0
となります。

3. 最終的な答え

0

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