問題は2つあります。 1つ目は、極限 $\lim_{x \to +\infty} x \log \left( \frac{x-1}{x+1} \right)$ を求める問題です。 2つ目は、$n$ が奇数のとき、$\sin x = \sum_{\ell=0}^{\frac{n-3}{2}} \frac{(-1)^\ell}{(2\ell+1)!}x^{2\ell+1} + \frac{\sin(\theta x + \frac{n\pi}{2})}{n!}x^n$ ($0 < \theta < 1$) で表される $\sin x$ の式を用いて、$\sin \frac{1}{3}$ の値を小数第4位まで求める問題です。
2025/6/19
1. 問題の内容
問題は2つあります。
1つ目は、極限 を求める問題です。
2つ目は、 が奇数のとき、 () で表される の式を用いて、 の値を小数第4位まで求める問題です。
2. 解き方の手順
(1) 極限の計算
を計算します。
であるから、 とおくと、 のとき となります。
したがって、
ここで、 のマクローリン展開は であるので、
または、ロピタルの定理を使うと
(2) の計算
与えられた式で とします。 の近似値を小数第4位まで求めるためには、誤差項 が十分小さくなるように を選びます。
のとき、
誤差項は となり、小数第3位に影響が出る可能性があるため、より大きい を試します。
のとき、
誤差項は となり、小数第5位に影響がある程度なので、 で十分と考えられます。
小数第4位までを考えると、
3. 最終的な答え
(1)
(2)