(1) データの標本分散 s2 を計算します。 (2) 信頼区間を計算するために、カイ二乗分布を使用します。
(3) 自由度 n−1 を計算します(nはサンプルサイズ)。 (4) 信頼係数に対応するカイ二乗分布の値を求めます。
(5) 信頼区間の下限と上限を計算します。
まず、与えられたデータから標本分散 s2 を計算します。 データは以下の通りです。
10.4, 11.1, 10.8, 11.1, 10.9, 11.3, 10.3, 9.7, 8.6, 9.0, 10.0, 9.2
データの平均 xˉ=121(10.4+11.1+10.8+11.1+10.9+11.3+10.3+9.7+8.6+9.0+10.0+9.2)=12132.4=11.0333 標本分散 s2 は次のように計算されます。 s2=n−11∑i=1n(xi−xˉ)2 s2=111[(10.4−11.0333)2+(11.1−11.0333)2+(10.8−11.0333)2+(11.1−11.0333)2+(10.9−11.0333)2+(11.3−11.0333)2+(10.3−11.0333)2+(9.7−11.0333)2+(8.6−11.0333)2+(9.0−11.0333)2+(10.0−11.0333)2+(9.2−11.0333)2] s2=111[0.401889+0.004489+0.054489+0.004489+0.017789+0.071189+0.537789+1.777789+5.921189+4.134489+1.067789+3.361189] s2=111[17.354764]=1.5777 次に、自由度 df=n−1=12−1=11 を計算します。 信頼度 99% なので、α=1−0.99=0.01 α/2=0.005 および 1−α/2=0.995 カイ二乗分布表から、χ0.005,112=26.757 と χ0.995,112=2.603 を見つけます。 母分散 σ2 の99%信頼区間は次のようになります。 χα/2,n−12(n−1)s2<σ2<χ1−α/2,n−12(n−1)s2 26.75711×1.5777<σ2<2.60311×1.5777 26.75717.3547<σ2<2.60317.3547 0.6486<σ2<6.6674