与えられた3つの関数を微分する問題です。 (a) $y = 2\cos(5x)$ (b) $y = \tan(4x+3)$ (c) $y = \sin^2(3x)$

解析学微分三角関数合成関数の微分チェーンルール
2025/6/19

1. 問題の内容

与えられた3つの関数を微分する問題です。
(a) y=2cos(5x)y = 2\cos(5x)
(b) y=tan(4x+3)y = \tan(4x+3)
(c) y=sin2(3x)y = \sin^2(3x)

2. 解き方の手順

(a) y=2cos(5x)y = 2\cos(5x) の微分:
- cos(ax)\cos(ax) の微分は asin(ax)-a\sin(ax) であることを利用します。
- y=2(sin(5x))5y' = 2 \cdot (-\sin(5x)) \cdot 5
- y=10sin(5x)y' = -10\sin(5x)
(b) y=tan(4x+3)y = \tan(4x+3) の微分:
- tan(ax+b)\tan(ax+b) の微分は asec2(ax+b)a\sec^2(ax+b) であることを利用します。
- y=sec2(4x+3)4y' = \sec^2(4x+3) \cdot 4
- y=4sec2(4x+3)y' = 4\sec^2(4x+3)
(c) y=sin2(3x)y = \sin^2(3x) の微分:
- 合成関数の微分法(チェーンルール)と三角関数の微分を利用します。
- y=(sin(3x))2y = (\sin(3x))^2 と見て、まず u=sin(3x)u = \sin(3x) とおくと、y=u2y = u^2
- dydu=2u\frac{dy}{du} = 2u
- dudx=cos(3x)3=3cos(3x)\frac{du}{dx} = \cos(3x) \cdot 3 = 3\cos(3x)
- dydx=dydududx=2u3cos(3x)\frac{dy}{dx} = \frac{dy}{du} \cdot \frac{du}{dx} = 2u \cdot 3\cos(3x)
- dydx=2sin(3x)3cos(3x)=6sin(3x)cos(3x)\frac{dy}{dx} = 2\sin(3x) \cdot 3\cos(3x) = 6\sin(3x)\cos(3x)
- 三角関数の倍角の公式 2sin(x)cos(x)=sin(2x)2\sin(x)\cos(x) = \sin(2x) を用いると、
dydx=3(2sin(3x)cos(3x))=3sin(6x)\frac{dy}{dx} = 3(2\sin(3x)\cos(3x)) = 3\sin(6x)

3. 最終的な答え

(a) y=10sin(5x)y' = -10\sin(5x)
(b) y=4sec2(4x+3)y' = 4\sec^2(4x+3)
(c) y=3sin(6x)y' = 3\sin(6x)

「解析学」の関連問題

次の曲線とx軸で囲まれた部分の面積Sを求めよ。 $x = \sin t$ $y = \sin 2t$ ($\frac{\pi}{2} \leq t \leq \pi$)

積分面積媒介変数表示置換積分
2025/6/19

与えられた関数 $f(x)$ が、指定された $x$ の値において連続であるか不連続であるかを調べる問題です。ただし、$[x]$ はガウス記号を表し、$x$ を超えない最大の整数を表します。以下の6つ...

関数の連続性極限ガウス記号
2025/6/19

(5) $\int_{0}^{\frac{3\pi}{2}} \cos^{7}x \, dx$ (6) $\int_{\pi}^{2\pi} \sin^{8}x \, dx$ (7) $\int_{0...

積分定積分三角関数部分積分
2025/6/19

## 問題の解答

定積分三角関数部分積分置換積分arcsinarctan
2025/6/19

次の3つの不定積分を求める問題です。 (1) $\int x^2 \sqrt{x^3 + 2} dx$ (2) $\int \sin^3 x \cos x dx$ (3) $\int \frac{\l...

積分不定積分置換積分
2025/6/19

次の関数について、$n=4$ までの有限マクローリン展開を求めます。 (1) $\sin x$ (2) $\sqrt{1+x}$ (3) $x\sin x$ (4) $\frac{x}{1+x}$

マクローリン展開テイラー展開関数べき級数
2025/6/19

以下の3つの常用対数の値を、常用対数表を用いて求める問題です。 (1) $\log_{10}4.32$ (2) $\log_{10}8.58$ (3) $\log_{10}6$

対数常用対数対数表
2025/6/19

問題は、次の2つの関数 $\sin x$ と $\sqrt{1+x}$ の有限マクローリン展開を、$n=4$ のときまで書き表すことです。

マクローリン展開テイラー展開三角関数べき級数
2025/6/19

与えられた関数 $f(x)$ が、指定された $x$ の値において連続であるか不連続であるかを調べます。ただし、$[ \ ]$ はガウス記号(床関数)を表します。

関数の連続性極限ガウス記号床関数
2025/6/19

関数 $y = \tan x$ のマクローリン展開を $n=4$ まで求めるとき、 $y = x + \frac{x^3}{ア} + \frac{\sin \theta x(イ + \sin^2 \t...

マクローリン展開三角関数微分テイラー展開
2025/6/19