500人を対象に商品A, B, Cの市場調査を行った。商品Aを買った人は287人、商品Bを買った人は216人、商品Cを買った人は195人、3種類全てを買った人は23人、どの商品も買わなかった人は15人である。このとき、2種類以上の商品を買った人の人数を求める。

確率論・統計学集合ベン図包除原理統計
2025/6/19

1. 問題の内容

500人を対象に商品A, B, Cの市場調査を行った。商品Aを買った人は287人、商品Bを買った人は216人、商品Cを買った人は195人、3種類全てを買った人は23人、どの商品も買わなかった人は15人である。このとき、2種類以上の商品を買った人の人数を求める。

2. 解き方の手順

まず、ベン図を用いて考える。
全体で500人おり、どの商品も買わなかった人が15人なので、少なくとも1つの商品を買った人は 50015=485500 - 15 = 485 人である。
次に、商品A, B, Cの少なくとも1つを買った人の数の公式を用いる。
ABC=A+B+CABACBC+ABC|A \cup B \cup C| = |A| + |B| + |C| - |A \cap B| - |A \cap C| - |B \cap C| + |A \cap B \cap C|
ここで、ABC|A \cup B \cup C| は少なくとも1つの商品を買った人の数、A|A| は商品Aを買った人の数、B|B| は商品Bを買った人の数、C|C| は商品Cを買った人の数、AB|A \cap B| は商品AとBを買った人の数、AC|A \cap C| は商品AとCを買った人の数、BC|B \cap C| は商品BとCを買った人の数、ABC|A \cap B \cap C| は商品A, B, C全てを買った人の数である。
2種類以上の商品を買った人の数を求めるには、まず1種類だけ買った人の数を求め、全体から引く方法もあるが、ここでは直接2種類以上買った人の数を求める。
商品A, B, Cのいずれか2種類以上を買った人の数をxxとすると、
ABC=A+B+CABACBC+ABC|A \cup B \cup C| = |A| + |B| + |C| - |A \cap B| - |A \cap C| - |B \cap C| + |A \cap B \cap C|
を変形して、
AB+AC+BC3ABC|A \cap B| + |A \cap C| + |B \cap C| - 3 |A \cap B \cap C| が2種類だけ買った人の数であり、ABC|A \cap B \cap C|が3種類買った人の数であるから、x=AB+AC+BC2ABCx=|A \cap B| + |A \cap C| + |B \cap C| - 2 |A \cap B \cap C|を求める必要がある。
一方、2種類以上買った人の数は
(ABABC|A \cap B| - |A \cap B \cap C|) + (ACABC|A \cap C| - |A \cap B \cap C|) + (BCABC|B \cap C| - |A \cap B \cap C|) + ABC|A \cap B \cap C|
= AB+AC+BC2ABC|A \cap B| + |A \cap C| + |B \cap C| - 2 |A \cap B \cap C| である。
485=287+216+195(AB+AC+BC)+23485 = 287 + 216 + 195 - (|A \cap B| + |A \cap C| + |B \cap C|) + 23
485=698+23(AB+AC+BC)485 = 698 + 23 - (|A \cap B| + |A \cap C| + |B \cap C|)
485=721(AB+AC+BC)485 = 721 - (|A \cap B| + |A \cap C| + |B \cap C|)
AB+AC+BC=721485=236|A \cap B| + |A \cap C| + |B \cap C| = 721 - 485 = 236
2種類以上の商品を買った人の数
=AB+AC+BC2ABC= |A \cap B| + |A \cap C| + |B \cap C| - 2 |A \cap B \cap C|
=2362×23= 236 - 2 \times 23
=23646= 236 - 46
=190= 190

3. 最終的な答え

190人

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