袋Aには赤玉4個、白玉1個、袋Bには赤玉1個、白玉4個が入っている。袋Cは最初は空である。袋Aと袋Bから同時に1個ずつ玉を取り出し、袋Cに入れる操作を考える。 (1) 1回の操作で袋Cに赤玉1個と白玉1個が入る確率を求めよ。 (2) 2回の操作後、袋Cに赤玉3個、白玉1個が入っている確率を求めよ。
2025/6/19
1. 問題の内容
袋Aには赤玉4個、白玉1個、袋Bには赤玉1個、白玉4個が入っている。袋Cは最初は空である。袋Aと袋Bから同時に1個ずつ玉を取り出し、袋Cに入れる操作を考える。
(1) 1回の操作で袋Cに赤玉1個と白玉1個が入る確率を求めよ。
(2) 2回の操作後、袋Cに赤玉3個、白玉1個が入っている確率を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) 1回の操作で袋Cに赤玉1個と白玉1個が入る確率を求める。
袋Aから赤玉、袋Bから白玉を取り出す場合と、袋Aから白玉、袋Bから赤玉を取り出す場合がある。
* 袋Aから赤玉、袋Bから白玉を取り出す確率は、
* 袋Aから白玉、袋Bから赤玉を取り出す確率は、
したがって、袋Cに赤玉1個と白玉1個が入る確率は、
(2) 2回の操作後、袋Cに赤玉3個、白玉1個が入っている確率を求める。
1回目の操作後に袋Cに入っている玉の組み合わせを考える。
* (ア)赤玉2個の場合
* (イ)白玉2個の場合
* (ウ)赤玉1個、白玉1個の場合
2回目の操作で赤玉3個、白玉1個になるのは、
(ウ)の状態で、次に赤玉2個を取り出す場合のみである。
したがって、1回目の操作で赤玉1個、白玉1個となる確率が必要となる。
1回目の操作で赤玉1個、白玉1個だった場合、袋Aと袋Bから玉を取り出した後の袋の状態は、それぞれ玉を取り出した色によって変わるが、袋Cには赤玉1個と白玉1個が入っている状態である。2回目の操作で赤玉2個となる確率は、袋Aから赤玉を取り、袋Bからも赤玉を取り出す場合のみなので、この時の確率は
ではないことに注意する。
袋Aには赤玉3個、白玉1個が残っており、袋Bには赤玉0個、白玉4個が残っている。
この状態から、袋Aから赤玉を、袋Bから赤玉を取り出すことはありえない。
1回目の操作で袋Cに赤玉1個、白玉1個が入った場合、袋Aと袋Bには合計8個の玉が残っており、袋Aには赤玉か白玉が3個か4個残っており、袋Bには赤玉か白玉が0個か3個残っている。
2回目の操作で、袋Cに赤玉3個、白玉1個が入るためには、袋Aと袋Bから取り出す玉が赤玉である必要がある。
1回目の操作の結果によって、袋Aと袋Bに入っている玉の数が変化するため、場合分けを行う必要がある。
* 1回目にAから赤玉、Bから白玉を取り出した場合:確率は
袋Aには赤玉3個、白玉1個が残っており、袋Bには赤玉1個、白玉3個が残っている。
2回目にAから赤玉、Bから赤玉を取り出す確率は
* 1回目にAから白玉、Bから赤玉を取り出した場合:確率は
袋Aには赤玉4個、白玉0個が残っており、袋Bには赤玉0個、白玉4個が残っている。
2回目にAから赤玉、Bから赤玉を取り出す確率は
1回目の操作で赤玉1個、白玉1個になっている場合、2回目の操作で赤玉2個を取り出すことはできない。したがって確率は0である。
3. 最終的な答え
(1)
(2)