$\cos 2\theta - \sqrt{2}\cos \theta - 1 \le 0$ を満たす $\theta$ の範囲を求める問題です。

解析学三角関数不等式倍角の公式二次不等式
2025/3/9

1. 問題の内容

cos2θ2cosθ10\cos 2\theta - \sqrt{2}\cos \theta - 1 \le 0 を満たす θ\theta の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、倍角の公式 cos2θ=2cos2θ1\cos 2\theta = 2\cos^2\theta - 1 を用いて、不等式を cosθ\cos \theta の式で表します。
2cos2θ12cosθ102\cos^2\theta - 1 - \sqrt{2}\cos \theta - 1 \le 0
整理すると
2cos2θ2cosθ202\cos^2\theta - \sqrt{2}\cos \theta - 2 \le 0
次に、cosθ=t\cos \theta = t とおきます。このとき、1t1 -1 \le t \le 1 となります。
2t22t202t^2 - \sqrt{2}t - 2 \le 0
この2次不等式を解くために、まず2次方程式 2t22t2=02t^2 - \sqrt{2}t - 2 = 0 の解を求めます。
解の公式より
t=2±(2)24(2)(2)2(2)=2±2+164=2±184=2±324t = \frac{\sqrt{2} \pm \sqrt{(\sqrt{2})^2 - 4(2)(-2)}}{2(2)} = \frac{\sqrt{2} \pm \sqrt{2+16}}{4} = \frac{\sqrt{2} \pm \sqrt{18}}{4} = \frac{\sqrt{2} \pm 3\sqrt{2}}{4}
したがって、t=2+324=424=2t = \frac{\sqrt{2} + 3\sqrt{2}}{4} = \frac{4\sqrt{2}}{4} = \sqrt{2} または t=2324=224=22t = \frac{\sqrt{2} - 3\sqrt{2}}{4} = \frac{-2\sqrt{2}}{4} = -\frac{\sqrt{2}}{2}
2t22t202t^2 - \sqrt{2}t - 2 \le 0 の解は、22t2-\frac{\sqrt{2}}{2} \le t \le \sqrt{2} となります。
ここで、1t1 -1 \le t \le 1 であることを考慮すると、22t1-\frac{\sqrt{2}}{2} \le t \le 1 となります。
t=cosθt = \cos \theta なので、22cosθ1-\frac{\sqrt{2}}{2} \le \cos \theta \le 1 となります。
cosθ=22\cos \theta = -\frac{\sqrt{2}}{2} となる θ\theta は、θ=34π,54π\theta = \frac{3}{4}\pi, \frac{5}{4}\pi です。
cosθ=1\cos \theta = 1 となる θ\theta は、θ=0,2π\theta = 0, 2\pi です。
したがって、0θ2π0 \le \theta \le 2\pi の範囲で、34πθ54π\frac{3}{4}\pi \le \theta \le \frac{5}{4}\pi を満たすθ\theta0θ<34π0 \le \theta < \frac{3}{4}\pi54π<θ2π\frac{5}{4}\pi < \theta \le 2\pi を満たす θ\theta が解になります。

3. 最終的な答え

34πθ54π\frac{3}{4}\pi \le \theta \le \frac{5}{4}\pi

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