(1) 放物線 $y = x^2 + 2(k-4)x + k^2$ と $x$ 軸との共有点の個数を、定数 $k$ の値によって分類して求めます。 (2) 放物線 $y = 4x^2 - (k-1)x + 4$ が $x$ 軸と接するような定数 $k$ の値を求め、そのときの接点の座標を求めます。

代数学二次関数判別式放物線共有点接点
2025/6/20

1. 問題の内容

(1) 放物線 y=x2+2(k4)x+k2y = x^2 + 2(k-4)x + k^2xx 軸との共有点の個数を、定数 kk の値によって分類して求めます。
(2) 放物線 y=4x2(k1)x+4y = 4x^2 - (k-1)x + 4xx 軸と接するような定数 kk の値を求め、そのときの接点の座標を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 放物線 y=x2+2(k4)x+k2y = x^2 + 2(k-4)x + k^2 について、判別式 DD を計算します。
D/4=(k4)2k2=k28k+16k2=8k+16=168kD/4 = (k-4)^2 - k^2 = k^2 - 8k + 16 - k^2 = -8k + 16 = 16 - 8k
D>0D > 0 ならば xx 軸と 2 点で交わり、D=0D = 0 ならば xx 軸と 1 点で接し、D<0D < 0 ならば xx 軸と共有点を持ちません。
したがって、168k>016 - 8k > 0, 168k=016 - 8k = 0, 168k<016 - 8k < 0 のそれぞれの場合を考えます。
(2) 放物線 y=4x2(k1)x+4y = 4x^2 - (k-1)x + 4 について、判別式 DD を計算します。xx 軸と接するということは、D=0D = 0 となることです。
D=(k1)2444=(k1)264=0D = (k-1)^2 - 4 \cdot 4 \cdot 4 = (k-1)^2 - 64 = 0
これを解いて kk の値を求めます。
求めた kk の値を y=4x2(k1)x+4y = 4x^2 - (k-1)x + 4 に代入し、y=0y = 0 となる xx の値を求めます。これが接点の xx 座標です。yy 座標は 0 です。

3. 最終的な答え

(1)
168k>016 - 8k > 0 のとき、つまり k<2k < 2 のとき、共有点は 2 個。
168k=016 - 8k = 0 のとき、つまり k=2k = 2 のとき、共有点は 1 個。
168k<016 - 8k < 0 のとき、つまり k>2k > 2 のとき、共有点は 0 個。
(2)
(k1)264=0(k-1)^2 - 64 = 0
(k1)2=64(k-1)^2 = 64
k1=±8k - 1 = \pm 8
k=1±8k = 1 \pm 8
k=9,7k = 9, -7
k=9k = 9 のとき、 y=4x28x+4=4(x22x+1)=4(x1)2y = 4x^2 - 8x + 4 = 4(x^2 - 2x + 1) = 4(x-1)^2
よって、接点の座標は (1,0)(1, 0)
k=7k = -7 のとき、 y=4x2(8)x+4=4x2+8x+4=4(x2+2x+1)=4(x+1)2y = 4x^2 - (-8)x + 4 = 4x^2 + 8x + 4 = 4(x^2 + 2x + 1) = 4(x+1)^2
よって、接点の座標は (1,0)(-1, 0)
したがって、k=9k = 9 のとき、接点の座標は (1,0)(1, 0)
k=7k = -7 のとき、接点の座標は (1,0)(-1, 0)

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