1. 問題の内容
4次式 を、有理数、実数、複素数の範囲でそれぞれ因数分解する。
2. 解き方の手順
まず、 とおくと、与えられた式は
となる。これは、
と因数分解できる。よって、
となる。
(ア) 有理数の範囲での因数分解
を有理数の範囲で因数分解すると、となり、無理数が出てくるので、有理数の範囲では、 は因数分解できない。
も同様に、となり、虚数が出てくるので、有理数の範囲では、 は因数分解できない。
したがって、有理数の範囲では、
が答えとなる。
(イ) 実数の範囲での因数分解
は、 となる解が となり、実数ではないので、実数の範囲では、 は因数分解できない。
については、 となる解が となり、実数なので、実数の範囲で因数分解できる。
したがって、実数の範囲では、
が答えとなる。
(ウ) 複素数の範囲での因数分解
となる解が となり、複素数なので、複素数の範囲で因数分解できる。
したがって、複素数の範囲では、
が答えとなる。
3. 最終的な答え
(ア) 有理数:
(イ) 実数:
(ウ) 複素数: