$x$と$y$は実数であり、$x^2 + 2y^2 = 1$を満たします。このとき、$F = x + 3y^2$について、以下の問いに答えます。 (1) $x$の取りうる値の範囲を求めます。 (2) $F$の最大値を求め、そのときの$x$と$y$の値を求めます。 (3) $F$の最小値を求め、そのときの$x$と$y$の値を求めます。

代数学最大値最小値二次方程式不等式実数
2025/6/21

1. 問題の内容

xxyyは実数であり、x2+2y2=1x^2 + 2y^2 = 1を満たします。このとき、F=x+3y2F = x + 3y^2について、以下の問いに答えます。
(1) xxの取りうる値の範囲を求めます。
(2) FFの最大値を求め、そのときのxxyyの値を求めます。
(3) FFの最小値を求め、そのときのxxyyの値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) xxの取りうる値の範囲を求める。
条件式x2+2y2=1x^2 + 2y^2 = 1より、2y2=1x22y^2 = 1 - x^2です。yyは実数なので、2y202y^2 \geq 0です。
したがって、1x201 - x^2 \geq 0、つまりx21x^2 \leq 1となります。
これから、1x1-1 \leq x \leq 1が得られます。
(2) FFの最大値を求める。
x2+2y2=1x^2 + 2y^2 = 1より、2y2=1x22y^2 = 1 - x^2なので、y2=1x22y^2 = \frac{1 - x^2}{2}です。
F=x+3y2F = x + 3y^2に代入すると、F=x+3(1x22)=x+3232x2F = x + 3(\frac{1 - x^2}{2}) = x + \frac{3}{2} - \frac{3}{2}x^2となります。
FFxxについて平方完成すると、
F=32x2+x+32=32(x223x)+32=32(x223x+1919)+32=32(x13)2+32+16=32(x13)2+106=32(x13)2+53F = -\frac{3}{2}x^2 + x + \frac{3}{2} = -\frac{3}{2}(x^2 - \frac{2}{3}x) + \frac{3}{2} = -\frac{3}{2}(x^2 - \frac{2}{3}x + \frac{1}{9} - \frac{1}{9}) + \frac{3}{2} = -\frac{3}{2}(x - \frac{1}{3})^2 + \frac{3}{2} + \frac{1}{6} = -\frac{3}{2}(x - \frac{1}{3})^2 + \frac{10}{6} = -\frac{3}{2}(x - \frac{1}{3})^2 + \frac{5}{3}
x=13x = \frac{1}{3}のとき、FFは最大値53\frac{5}{3}をとります。
このとき、x=13x = \frac{1}{3}なので、2y2=1(13)2=119=892y^2 = 1 - (\frac{1}{3})^2 = 1 - \frac{1}{9} = \frac{8}{9}
y2=49y^2 = \frac{4}{9}となり、y=±23y = \pm \frac{2}{3}です。
(3) FFの最小値を求める。
F=32(x13)2+53F = -\frac{3}{2}(x - \frac{1}{3})^2 + \frac{5}{3}なので、xxの範囲1x1-1 \leq x \leq 1において、x=1x = -1のときFFは最小値をとります。
x=1x = -1を代入すると、F=1+3y2F = -1 + 3y^2
x2+2y2=1x^2 + 2y^2 = 1x=1x = -1を代入すると、(1)2+2y2=1(-1)^2 + 2y^2 = 1
1+2y2=11 + 2y^2 = 1より、2y2=02y^2 = 0なので、y=0y = 0です。
したがって、F=1+3(0)2=1F = -1 + 3(0)^2 = -1となります。

3. 最終的な答え

(1) 1x1-1 \leq x \leq 1
(2) 最大値: 53\frac{5}{3}、そのときのxx: 13\frac{1}{3}yy: ±23\pm \frac{2}{3}
(3) 最小値: 1-1、そのときのxx: 1-1yy: 00

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