1から5までの数字が書かれたカードが袋に入っている。1枚カードを引いて戻した後、再び1枚カードを引く。1回目に偶数が出る事象をA、1回目に引いた数字と2回目に引いた数字の和が7の倍数になる事象をBとする。事象AとBが独立か従属かを判定する。
2025/3/29
1. 問題の内容
1から5までの数字が書かれたカードが袋に入っている。1枚カードを引いて戻した後、再び1枚カードを引く。1回目に偶数が出る事象をA、1回目に引いた数字と2回目に引いた数字の和が7の倍数になる事象をBとする。事象AとBが独立か従属かを判定する。
2. 解き方の手順
まず、事象AとBが独立である条件を確認します。事象AとBが独立であるとは、 が成り立つことです。つまり、AとBが同時に起こる確率が、Aが起こる確率とBが起こる確率の積に等しい場合、AとBは独立であると言えます。
もしこの等式が成り立たなければ、AとBは従属です。
(1) 事象A(1回目に偶数が出る)が起こる確率 を計算します。
1から5までの数字の中で偶数は2と4なので、偶数が出る確率は です。
(2) 事象B(1回目と2回目の数字の和が7の倍数になる)が起こる確率 を計算します。
1回目と2回目の数字の組み合わせは全部で 通りです。
和が7の倍数になるのは、和が7になる場合のみです(最大でも5+5=10なので)。
和が7になる組み合わせは (2, 5), (3, 4), (4, 3), (5, 2) の4通りです。
したがって、
(3) 事象AとBが同時に起こる確率 を計算します。
AとBが同時に起こるのは、1回目に偶数が出て、かつ1回目と2回目の数の和が7の倍数になる場合です。
1回目に偶数が出るのは2か4です。
- 1回目が2の場合、和が7になるためには2回目は5である必要があります。
- 1回目が4の場合、和が7になるためには2回目は3である必要があります。
したがって、(2, 5), (4, 3) の2通りが条件を満たします。
(4) を計算します。
(5) と を比較します。
なので、事象AとBは独立ではありません。
3. 最終的な答え
従属