与えられたキャパシタンス $C = 100 \mu F$ に、周波数 $f = 100/\pi Hz$ の交流電流 $I = 10 \angle -135^\circ A$ が流れているとき、キャパシタンスの端子電圧 $V$ のフェーザ表示と複素数表示、および絶対値を求める問題です。

応用数学交流回路インピーダンスフェーザ表示複素数オームの法則
2025/6/23

1. 問題の内容

与えられたキャパシタンス C=100μFC = 100 \mu F に、周波数 f=100/πHzf = 100/\pi Hz の交流電流 I=10135AI = 10 \angle -135^\circ A が流れているとき、キャパシタンスの端子電圧 VV のフェーザ表示と複素数表示、および絶対値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、キャパシタンスのインピーダンス ZCZ_C を計算します。
ZC=1jωC=1j2πfCZ_C = \frac{1}{j\omega C} = \frac{1}{j2\pi f C}
ここで、ω=2πf\omega = 2\pi f は角周波数です。与えられた値 f=100/πHzf = 100/\pi HzC=100×106FC = 100 \times 10^{-6} F を代入します。
ZC=1j2π(100/π)(100×106)=1j2×100×100×106=1j0.02=j50 ΩZ_C = \frac{1}{j2\pi (100/\pi) (100 \times 10^{-6})} = \frac{1}{j2 \times 100 \times 100 \times 10^{-6}} = \frac{1}{j0.02} = -j50 \ \Omega
次に、オームの法則を用いて電圧 VV を計算します。
V=ZCI=(j50)×(10135)=(5090)×(10135)=500(90135)=500225 VV = Z_C I = (-j50) \times (10 \angle -135^\circ) = (50 \angle -90^\circ) \times (10 \angle -135^\circ) = 500 \angle (-90^\circ - 135^\circ) = 500 \angle -225^\circ \ V
したがって、電圧のフェーザ表示は V=500225 VV = 500 \angle -225^\circ \ V となります。
次に、複素数表示を求めます。
V=500225=500(cos(225)+jsin(225))=500(22j22)=500×22j500×22=2502j2502 VV = 500 \angle -225^\circ = 500 (\cos(-225^\circ) + j\sin(-225^\circ)) = 500 (-\frac{\sqrt{2}}{2} - j\frac{\sqrt{2}}{2}) = -500 \times \frac{\sqrt{2}}{2} - j500 \times \frac{\sqrt{2}}{2} = -250\sqrt{2} - j250\sqrt{2} \ V
21.414\sqrt{2} \approx 1.414なので
V250×1.414j250×1.414=353.5j353.5 VV \approx -250 \times 1.414 - j250 \times 1.414 = -353.5 - j353.5 \ V
電圧の絶対値は V=500 V|V| = 500 \ V です。

3. 最終的な答え

V=500225 [V]V = 500 \angle -225^\circ \ [V]
V=353.5j353.5 [V]V = -353.5 - j353.5 \ [V]
V=500.0 [V]|V| = 500.0 \ [V]

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