薄肉円筒に軸方向応力 $\sigma = 250 \text{ MPa}$ と、ねじりによるせん断応力 $\tau = 120 \text{ MPa}$ が同時に作用しています。材料の単軸降伏応力は $Y = 300 \text{ MPa}$ です。この材料が降伏するかどうかを判断します。降伏条件には、ミーゼスの降伏条件を使用するものと考えます。
2025/6/23
1. 問題の内容
薄肉円筒に軸方向応力 と、ねじりによるせん断応力 が同時に作用しています。材料の単軸降伏応力は です。この材料が降伏するかどうかを判断します。降伏条件には、ミーゼスの降伏条件を使用するものと考えます。
2. 解き方の手順
ミーゼスの降伏条件は、以下の式で表されます。
\sigma_v = \sqrt{\sigma^2 + 3\tau^2}
ここで、はミーゼス応力、は軸方向応力、はせん断応力です。
この問題を解くには、まずミーゼス応力 を計算します。
次に、ミーゼス応力 と単軸降伏応力 を比較し、 であれば降伏し、 であれば降伏しないと判断します。
与えられた値を代入します。
\sigma_v = \sqrt{(250 \text{ MPa})^2 + 3(120 \text{ MPa})^2}
\sigma_v = \sqrt{62500 + 3 \times 14400} \text{ MPa}
\sigma_v = \sqrt{62500 + 43200} \text{ MPa}
\sigma_v = \sqrt{105700} \text{ MPa}
\sigma_v \approx 325.12 \text{ MPa}
求めたミーゼス応力 と単軸降伏応力 を比較します。
であるので、降伏します。
3. 最終的な答え
応力状態は 325MPa > Y となり、降伏する。