レイノルズ数 Re は、以下の式で定義される。 Re=vvd ここで、v は流速、d は管の内径、v は動粘性係数である。 数値を代入する前に、単位を SI 単位に統一する。
d=10 mm=0.01 m v=2.5 m/s v=1.515×10−5 m2/s したがって、
Re=1.515×10−5 m2/s2.5 m/s×0.01 m=1.515×10−50.025≈16501.65 円管が滑らかであることから、Blasius の式(またはMoody線図など)を利用できる。レイノルズ数が十分に大きい領域では、Blasiusの式が適用できる場合がある。滑らかな管の場合、例えば以下の近似式が使える。
λ=0.3164Re−0.25 もしくは Moody線図から求める。 Re=16501.65 なので、この式を用いる。 λ=0.3164×(16501.65)−0.25≈0.3164×0.0742≈0.0235 (3) 管摩擦損失 ΔP の計算 管摩擦損失 ΔP は、ダルシー・ワイスバッハの式で計算できる。 ΔP=λdl2ρv2 ここで、λ は管摩擦係数、l は管の長さ、d は管の内径、ρ は流体の密度、v は流速である。 数値を代入する。
λ=0.0235 l=50 m d=0.01 m ρ=1.21 kg/m3 v=2.5 m/s ΔP=0.0235×0.01 m50 m×21.21 kg/m3×(2.5 m/s)2 ΔP=0.0235×5000×21.21×6.25=117.5×3.78125≈444.3 Pa