関数 $y = 2\cos 2\theta + 2(a+1)\sin\theta - a - 2$ が与えられています。 (1) $a=1$ のとき、$\theta = 0$ のときの $y$ の値を求めます。 (2) $a=-1$ のとき、$0 \le \theta \le \pi$ において $y=0$ を満たす $\theta$ の値を求めます。 (3) $t = \sin\theta$ とおくとき、$y$ を $a, t$ を用いて表し、さらに $0 \le \theta < 2\pi$ の範囲で、$y=0$ を満たす $\theta$ の値が4個存在するような $a$ の値の範囲を求めます。

解析学三角関数最大値・最小値二次関数方程式
2025/6/23

1. 問題の内容

関数 y=2cos2θ+2(a+1)sinθa2y = 2\cos 2\theta + 2(a+1)\sin\theta - a - 2 が与えられています。
(1) a=1a=1 のとき、θ=0\theta = 0 のときの yy の値を求めます。
(2) a=1a=-1 のとき、0θπ0 \le \theta \le \pi において y=0y=0 を満たす θ\theta の値を求めます。
(3) t=sinθt = \sin\theta とおくとき、yya,ta, t を用いて表し、さらに 0θ<2π0 \le \theta < 2\pi の範囲で、y=0y=0 を満たす θ\theta の値が4個存在するような aa の値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1) a=1,θ=0a=1, \theta=0 を与えられた式に代入します。
cos0=1\cos 0 = 1, sin0=0\sin 0 = 0 であるから、
y=2cos(20)+2(1+1)sin012=21+22012=2+012=1y = 2\cos(2\cdot 0) + 2(1+1)\sin 0 - 1 - 2 = 2\cdot 1 + 2\cdot 2 \cdot 0 - 1 - 2 = 2 + 0 - 1 - 2 = -1
(2) a=1a=-1 を与えられた式に代入すると、
y=2cos2θ+2(1+1)sinθ(1)2=2cos2θ+0+12=2cos2θ1y = 2\cos 2\theta + 2(-1+1)\sin \theta - (-1) - 2 = 2\cos 2\theta + 0 + 1 - 2 = 2\cos 2\theta - 1
y=0y=0 より、2cos2θ1=02\cos 2\theta - 1 = 0
cos2θ=12\cos 2\theta = \frac{1}{2}
0θπ0 \le \theta \le \pi より、02θ2π0 \le 2\theta \le 2\pi
2θ=π3,5π32\theta = \frac{\pi}{3}, \frac{5\pi}{3}
θ=π6,5π6\theta = \frac{\pi}{6}, \frac{5\pi}{6}
(3) y=2cos2θ+2(a+1)sinθa2y = 2\cos 2\theta + 2(a+1)\sin\theta - a - 2
cos2θ=12sin2θ\cos 2\theta = 1 - 2\sin^2\theta を用いると、
y=2(12sin2θ)+2(a+1)sinθa2=24sin2θ+2(a+1)sinθa2=4sin2θ+2(a+1)sinθay = 2(1 - 2\sin^2\theta) + 2(a+1)\sin\theta - a - 2 = 2 - 4\sin^2\theta + 2(a+1)\sin\theta - a - 2 = -4\sin^2\theta + 2(a+1)\sin\theta - a
t=sinθt = \sin\theta を代入すると、
y=4t2+2(a+1)tay = -4t^2 + 2(a+1)t - a
y=0y = 0 となる θ\theta が4個存在するためには、
4t2+2(a+1)ta=0-4t^2 + 2(a+1)t - a = 0
4t22(a+1)t+a=04t^2 - 2(a+1)t + a = 0
となる tt の値が、0<t<10 < t < 1 の範囲に2個存在する必要があります。
f(t)=4t22(a+1)t+af(t) = 4t^2 - 2(a+1)t + a とおくと、
判別式 D>0D > 0
0<2(a+1)8<10 < \frac{2(a+1)}{8} < 1
f(0)>0f(0) > 0
f(1)>0f(1) > 0
D=4(a+1)216a=4(a2+2a+1)16a=4(a22a+1)=4(a1)2>0D = 4(a+1)^2 - 16a = 4(a^2 + 2a + 1) - 16a = 4(a^2 - 2a + 1) = 4(a-1)^2 > 0
a1a \neq 1
0<a+14<10 < \frac{a+1}{4} < 1
0<a+1<40 < a+1 < 4
1<a<3-1 < a < 3
f(0)=a>0f(0) = a > 0
f(1)=42(a+1)+a=42a2+a=2a>0f(1) = 4 - 2(a+1) + a = 4 - 2a - 2 + a = 2 - a > 0
a<2a < 2
したがって、0<a<20 < a < 2, a1a \neq 1

3. 最終的な答え

(1) -1
(2) π6,5π6\frac{\pi}{6}, \frac{5\pi}{6}
(3) y=4t2+2(a+1)tay = -4t^2 + 2(a+1)t - a, 0<a<10 < a < 1, 1<a<21 < a < 2

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