問題は2つあります。 **問題1:** 重積分 $I = \int_0^{5/3} \int_{3y}^1 \frac{1}{(1+x^2)^3} dx dy$ について、積分領域が $\{ (x, y) \mid 3y \le x \le 1, 0 \le y \le 1 \} = \{ (x, y) \mid 0 \le x \le 1, 0 \le y \le x/3 \}$ であることを示し、$I$ の値を計算します。 **問題2:** 重積分 $I = \iint_E (x+y) dxdy$ について、領域 $E = \{(x, y) \mid 0 \le x+2y \le 1, 0 \le -x+3y \le 1 \}$ が与えられています。 (1) $xy$ 平面における領域 $E$ を図示します。 (2) $uv$ 平面の領域 $D = \{(u, v) \mid 0 \le u \le 1, 0 \le v \le 1 \}$ を $xy$ 平面の領域 $E$ に対応させるような、2変数の一次式による変数変換 $x = \phi(u, v), y = \psi(u, v)$ を求めます。ここで、2変数の一次式による変数変換とは、$x = au + bv, y = cu + dv$ の形の変数変換のことです。
2025/6/24
1. 問題の内容
問題は2つあります。
**問題1:**
重積分 について、積分領域が であることを示し、 の値を計算します。
**問題2:**
重積分 について、領域 が与えられています。
(1) 平面における領域 を図示します。
(2) 平面の領域 を 平面の領域 に対応させるような、2変数の一次式による変数変換 を求めます。ここで、2変数の一次式による変数変換とは、 の形の変数変換のことです。
2. 解き方の手順
**問題1:**
(1) 積分領域の表現について
より であり、 を考慮すると が成り立ちます。 の範囲で は と同じ領域を表します。また、に関する範囲はより、であり、に関する範囲は、より、です。
したがって、積分領域は と表すことができます。
(2) 重積分の計算
積分順序を変更して計算します。
まず、 で積分します。
次に、 で積分します。
ここで、 と置換すると、 となります。
積分範囲は のとき , のとき です。
したがって、
**問題2:**
(1) 領域 E の図示
領域 E は、 と によって囲まれた領域です。
これは4本の直線 , , , で囲まれた平行四辺形です。
それぞれの交点を求めます。
と の交点は 。
と の交点は 。
と の交点は 。
と の交点は 。
したがって、平行四辺形の頂点は です。
(2) 変数変換
与えられた領域から、
とおくと、 となり、平面における領域は正方形になります。
と を と で表します。
2つの式を足すと、 より
より
3. 最終的な答え
**問題1:**
**問題2:**
(1) 領域 E の図示: 平行四辺形の頂点は です。
(2) 変数変換: