区間 $(0, 2)$ において、関数 $f(x) = e^x \sin x$ が極大となる点と極小となる点を全て求めよ。ただし、極大、極小のどちらなのかも明記する。

解析学微分極値三角関数指数関数
2025/6/24

1. 問題の内容

区間 (0,2)(0, 2) において、関数 f(x)=exsinxf(x) = e^x \sin x が極大となる点と極小となる点を全て求めよ。ただし、極大、極小のどちらなのかも明記する。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) の導関数 f(x)f'(x) を求めます。
積の微分法を用いると、
f(x)=(ex)sinx+ex(sinx)=exsinx+excosx=ex(sinx+cosx) f'(x) = (e^x)' \sin x + e^x (\sin x)' = e^x \sin x + e^x \cos x = e^x (\sin x + \cos x)
次に、f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求めます。
ex>0e^x > 0 なので、sinx+cosx=0\sin x + \cos x = 0 を解きます。
sinx+cosx=0\sin x + \cos x = 0cosx=sinx\cos x = -\sin x と同値です。
両辺を cosx\cos x で割ると(ただし、cosx0\cos x \neq 0)、tanx=1\tan x = -1 を得ます。
区間 (0,2)(0, 2) において、tanx=1\tan x = -1 を満たす xxx=3π4x = \frac{3\pi}{4} です。
π3.14\pi \approx 3.14 なので、3π42.36\frac{3\pi}{4} \approx 2.36 であり、2を超えないことに注意)
次に、f(x)f'(x) の符号を調べます。
f(x)=ex(sinx+cosx)f'(x) = e^x (\sin x + \cos x) であり、ex>0e^x > 0 なので、sinx+cosx\sin x + \cos x の符号を調べればよいです。
x<3π4x < \frac{3\pi}{4} のとき、例えば x=π2x = \frac{\pi}{2} とすると、sinx+cosx=sinπ2+cosπ2=1+0=1>0\sin x + \cos x = \sin \frac{\pi}{2} + \cos \frac{\pi}{2} = 1 + 0 = 1 > 0 なので、f(x)>0f'(x) > 0
x>3π4x > \frac{3\pi}{4} のとき、例えば x=πx = \pi とすると、sinx+cosx=sinπ+cosπ=0+(1)=1<0\sin x + \cos x = \sin \pi + \cos \pi = 0 + (-1) = -1 < 0 なので、f(x)<0f'(x) < 0
したがって、x=3π4x = \frac{3\pi}{4} において、f(x)f'(x) の符号は正から負に変わるので、x=3π4x = \frac{3\pi}{4} は極大値を与えます。
また、x=0x=0x=2x=2は区間の端点なので、極値の候補ではありません。
よって、極小値を与える点は存在しません。

3. 最終的な答え

極大となる点: x=3π4x = \frac{3\pi}{4}
極小となる点: 存在しない

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