(1) (4123)の場合 まず、固有値を求めます。特性方程式は
det(A−λI)=0 4−λ123−λ=(4−λ)(3−λ)−2=λ2−7λ+10=(λ−2)(λ−5)=0 したがって、固有値は λ1=2 と λ2=5 です。 次に、各固有値に対する固有ベクトルを求めます。
λ1=2の場合: (A−2I)v=0 (2121)(xy)=(00) x+y=0 より、y=−x。したがって、固有ベクトルは v1=(1−1)です。 λ2=5の場合: (A−5I)v=0 (−112−2)(xy)=(00) −x+2y=0 より、x=2y。したがって、固有ベクトルは v2=(21)です。 固有ベクトルを並べて行列 P を作ります。P=(1−121)。 P−1=31(11−21)。 対角化された行列 D=P−1AP=(2005)です。 (2) 32−223−2−2−23の場合 まず、固有値を求めます。特性方程式は
det(A−λI)=0 3−λ2−223−λ−2−2−23−λ=(3−λ)((3−λ)2−4)−2(2(3−λ)−4)−2(−4+2(3−λ))=(3−λ)(λ2−6λ+5)−2(6−2λ−4)−2(−4+6−2λ)=(3−λ)(λ−1)(λ−5)−2(2−2λ)−2(2−2λ)=(3−λ)(λ−1)(λ−5)−8+8λ=−λ3+9λ2−15λ+25−8+8λ=−λ3+9λ2−23λ+15=−(λ−1)(λ−3)(λ−5)=0 したがって、固有値は λ1=1, λ2=3, λ3=5 です。 次に、各固有値に対する固有ベクトルを求めます。
λ1=1の場合: (A−I)v=0 22−222−2−2−22xyz=000 x+y−z=0 より、z=x+y。したがって、固有ベクトルは v1=1−10, 101です。 λ2=3の場合: (A−3I)v=0 02−220−2−2−20xyz=000 y=z, x=z, x+y=0 より、x=y=z=0 y−z=0,x−z=0,x+y=0 より、x=−y,y=z。x=−z。よって固有ベクトルは1−1−1で誤りです。 y=z,x=z。従って、x+y=0,x=z,y=z,x=y=−x. x=z,x+x=0,x=0, y=z,2z=0 で矛盾する. よって固有空間の次元は1次元です。 $\begin{pmatrix} -2 & -2 & 0 \\ 0 & -2 & 2 \\ 2 & 0 & -2 \end{pmatrix}
,y=-z, x=z。v_2 = \begin{pmatrix} 1 \\ -1 \\ 1 \end{pmatrix}$です。 λ3=5の場合: (A−5I)v=0 −22−22−2−2−2−2−2xyz=000 −x+y−z=0,x−y−z=0,−x−y−z=0 固有ベクトルは v3=110. 固有ベクトルを並べて行列 P を作ります。P=1−10011110。 対角化された行列 D=P−1AP=100030005です。