行列式を計算する際に、3行目に注目すると、要素が一つだけ1で、残りは0であることに気づきます。
この性質を利用して、3行目に関する余因子展開を行うと、計算を大幅に簡略化できます。
行列式をdet(A)とすると、 det(A)=∑j=14a3jC3j ここで、a3jは3行j列の要素、C3jはa3jに対する余因子です。 今回の行列では、a31=0,a32=0,a33=1,a34=0なので、 det(A)=0⋅C31+0⋅C32+1⋅C33+0⋅C34=C33 したがって、元の行列の行列式は、3行3列目の余因子C33に等しくなります。 C33=(−1)3+3M33=M33であり、M33は小行列式で、元の行列から3行目と3列目を取り除いた3x3行列の行列式です。 M33=44101022−31−7 この3x3行列の行列式を計算します。
M33=4221−7−104101−7+(−3)41022 =4(2(−7)−1(2))−10(4(−7)−1(10))−3(4(2)−2(10)) =4(−14−2)−10(−28−10)−3(8−20) =4(−16)−10(−38)−3(−12) =−64+380+36 したがって、det(A)=M33=352