10人を対象として、以下の3つの場合の数を求める問題です。 (1) 10人を2つの部屋A, Bに入れる方法。ただし、全員が同じ部屋に入ってもよい。 (2) 10人を2つの組A, Bに分ける方法。 (3) 10人を2つの組に分ける方法。

離散数学組み合わせ場合の数集合
2025/6/24

1. 問題の内容

10人を対象として、以下の3つの場合の数を求める問題です。
(1) 10人を2つの部屋A, Bに入れる方法。ただし、全員が同じ部屋に入ってもよい。
(2) 10人を2つの組A, Bに分ける方法。
(3) 10人を2つの組に分ける方法。

2. 解き方の手順

(1) 10人を2つの部屋A, Bに入れる方法:
各人は部屋Aまたは部屋Bのどちらかに入るので、各人の部屋の入り方は2通りあります。10人それぞれについて2通りの選択肢があるので、全部で 2102^{10} 通りの分け方があります。
210=10242^{10} = 1024
(2) 10人を2つの組A, Bに分ける方法:
各人を組Aまたは組Bのどちらかに割り当てるので、これも各人について2通りの選択肢があり、合計で210=10242^{10} = 1024通りの分け方があります。ただし、全員が同じ組に入る場合(全員がA, 全員がB)は、どちらの組にも人がいない状態になるため、これら2つの場合を除きます。したがって、10242=10221024 - 2 = 1022通りとなります。
2102=10242=10222^{10} - 2 = 1024 - 2 = 1022
(3) 10人を2つの組に分ける方法:
これは組A, Bの区別がないため、(2)の場合の数を2で割る必要がありますが、片方の組に誰もいない場合(全員が片方の組に入る場合)を除く必要があります。
(2)よりAとBを区別した場合は1022通りですが、AとBの区別をなくすには、1022/21022/2では正しい答えにはなりません。
まず、(2)でAとBを区別した場合を考えます。そのうち、Aにkk人、Bに10k10-k人いる場合と、Aに10k10-k人、Bにkk人いる場合は、AとBの区別をなくせば同じ分け方とみなせるので、これらの場合の数は同じです。
2102=10222^{10} - 2 = 1022通りから、AとBを区別するのをやめると、2つの組ができる分け方は、1022/2=5111022/2 = 511通りとなります。
21022=102422=10222=511\frac{2^{10}-2}{2} = \frac{1024-2}{2} = \frac{1022}{2} = 511

3. 最終的な答え

(1) 1024通り
(2) 1022通り
(3) 511通り

「離散数学」の関連問題

図のような道がある町で、A地点からB地点まで以下の条件で最短経路は何通りあるかを求める問題です。 (1) AからBまで行く。 (2) AからCを通ってBまで行く。 (3) AからCを通らずにBまで行く...

組み合わせ最短経路場合の数
2025/6/24

5つの文字 a, a, b, b, c から3つを選んで1列に並べる方法は何通りあるかを求める問題です。

順列組み合わせ重複順列場合の数
2025/6/24

東西に5本、南北に6本の格子状の道がある。AからBへ最短距離で行く道順について、以下の2つの場合について、その道順が全部で何通りあるかを求める。 (1) どのような道順でもよい場合 (2) Cを通る場...

組み合わせ最短経路場合の数
2025/6/24

(1) 5つの文字 a, a, b, b, b を1列に並べるときの並べ方の総数を求める問題。 (2) 6つの数字 1, 1, 1, 2, 3, 3 を1列に並べるときの並べ方の総数を求める問題。

順列組み合わせ場合の数重複順列
2025/6/24

高校生A, B, Cと中学生D, E, Fの6人が1列に並ぶときの、以下の並び方の数を求める問題です。 (1) 並び方の総数 (2) 先頭に中学生が来ない並び方の数 (3) 中学生3人が続いて並ぶ並び...

順列組み合わせ場合の数階乗
2025/6/24

画像に写っている数学の問題を解きます。

集合順列組合せ確率
2025/6/24

coffeeという単語の6文字をすべて並べてできる順列のうち、2つのfが隣り合わないものの総数を求めます。

順列組合せ場合の数
2025/6/24

与えられた格子状の街路において、点Pから点Qへ最短経路で移動する場合の経路数を求める問題です。ただし、以下の4つの場合について経路数を計算します。 (1) 総数 (2) 点Rを通る経路 (3) 点Rと...

組み合わせ最短経路格子状の街路場合の数
2025/6/24

PからQまで行く最短経路について、以下の4つの場合について経路の数を求める問題です。 (1) 総数 (2) Rを通る経路 (3) RとSの両方を通る経路 (4) ×印の箇所を通らない経路

組み合わせ最短経路順列
2025/6/24

12人の生徒を、指定された人数でグループ分けする方法の数を求める問題です。具体的には、以下の6つの場合について考えます。 (1) 7人と5人の2組に分ける (2) 6人、4人、2人の3組に分ける (3...

組み合わせ場合の数順列組合せ論
2025/6/24