図のような道がある町で、A地点からB地点まで以下の条件で最短経路は何通りあるかを求める問題です。 (1) AからBまで行く。 (2) AからCを通ってBまで行く。 (3) AからCを通らずにBまで行く。

離散数学組み合わせ最短経路場合の数
2025/6/24

1. 問題の内容

図のような道がある町で、A地点からB地点まで以下の条件で最短経路は何通りあるかを求める問題です。
(1) AからBまで行く。
(2) AからCを通ってBまで行く。
(3) AからCを通らずにBまで行く。

2. 解き方の手順

(1) AからBまでの最短経路の総数を求めます。右に4回、上に3回移動する必要があります。したがって、7回の移動のうち、右への移動を4回選ぶ組み合わせの数が経路の総数となります。これは、組み合わせの公式 nCr=n!r!(nr)!{}_nC_r = \frac{n!}{r!(n-r)!} を用いて計算できます。
(2) AからCまでの最短経路の総数と、CからBまでの最短経路の総数をそれぞれ求め、それらの積を計算します。AからCへは右に2回、上に1回移動する必要があり、CからBへは右に2回、上に2回移動する必要があります。それぞれの組み合わせの数を計算し、掛け合わせます。
(3) AからBまでの最短経路の総数から、AからCを通ってBまで行く経路の総数を引くことで、AからCを通らずにBまで行く経路の総数を求めます。
(1) AからBまでの最短経路の総数:
7C4=7!4!3!=7×6×53×2×1=35 {}_7C_4 = \frac{7!}{4!3!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35
(2) AからCを通ってBまでの最短経路の総数:
AからCまでの最短経路の総数:3C2=3!2!1!=3 {}_3C_2 = \frac{3!}{2!1!} = 3
CからBまでの最短経路の総数:4C2=4!2!2!=4×32×1=6 {}_4C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6
AからCを通ってBまでの最短経路の総数:3×6=18 3 \times 6 = 18
(3) AからCを通らずにBまでの最短経路の総数:
AからBまでの最短経路の総数から、AからCを通ってBまで行く経路の総数を引きます。
3518=17 35 - 18 = 17

3. 最終的な答え

(1) AからBまで行く経路は35通り。
(2) AからCを通ってBまで行く経路は18通り。
(3) AからCを通らずにBまで行く経路は17通り。

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