与えられた命題 $\neg \neg \neg(\forall x \in \mathbb{N} (\exists y \in \mathbb{N} (x+y > 10)))$ と同値な命題を選択肢の中から選びます。

離散数学命題論理論理記号全称量化子存在量化子否定
2025/6/25

1. 問題の内容

与えられた命題 ¬¬¬(xN(yN(x+y>10)))\neg \neg \neg(\forall x \in \mathbb{N} (\exists y \in \mathbb{N} (x+y > 10))) と同値な命題を選択肢の中から選びます。

2. 解き方の手順

まず、与えられた命題を簡略化します。
ステップ1: 3つの否定 (¬)(\neg) を1つにまとめます。
¬¬¬P¬P\neg \neg \neg P \equiv \neg P であるため、与えられた命題は ¬(xN(yN(x+y>10)))\neg(\forall x \in \mathbb{N} (\exists y \in \mathbb{N} (x+y > 10))) と同値です。
ステップ2: 全称記号 ()(\forall) と存在記号 ()(\exists) の否定を適用します。
¬(xP(x))x¬P(x)\neg(\forall x P(x)) \equiv \exists x \neg P(x) および ¬(xP(x))x¬P(x)\neg(\exists x P(x)) \equiv \forall x \neg P(x) という規則を使います。
¬(xN(yN(x+y>10)))xN(¬(yN(x+y>10)))\neg(\forall x \in \mathbb{N} (\exists y \in \mathbb{N} (x+y > 10))) \equiv \exists x \in \mathbb{N} (\neg(\exists y \in \mathbb{N} (x+y > 10))) となります。
ステップ3: さらに存在記号 ()(\exists) の否定を適用します。
xN(¬(yN(x+y>10)))xN(yN(¬(x+y>10)))\exists x \in \mathbb{N} (\neg(\exists y \in \mathbb{N} (x+y > 10))) \equiv \exists x \in \mathbb{N} (\forall y \in \mathbb{N} (\neg(x+y > 10))) となります。
ステップ4: 不等号の否定を適用します。
xN(yN(¬(x+y>10)))xN(yN(x+y10))\exists x \in \mathbb{N} (\forall y \in \mathbb{N} (\neg(x+y > 10))) \equiv \exists x \in \mathbb{N} (\forall y \in \mathbb{N} (x+y \leq 10)) となります。
ステップ5: 選択肢と比較します。
ステップ4で得られた命題は選択肢2と一致します。

3. 最終的な答え

選択肢2: xNyN(x+y10)\exists x \in \mathbb{N} \forall y \in \mathbb{N} (x+y \leq 10)

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