異なる6個の玉を、指定された条件で組に分ける場合の数を求める問題です。 (1) 3個、2個、1個の3組に分ける (2) 2個ずつの3組に分ける (3) A, Bの2組に分ける (0個の組があってもよい) (4) 2組に分ける (0個の組はない) (5) 3組に分ける (0個の組はない)

離散数学組み合わせ場合の数分割包除原理
2025/6/25
はい、承知いたしました。以下の形式で回答します。

1. 問題の内容

異なる6個の玉を、指定された条件で組に分ける場合の数を求める問題です。
(1) 3個、2個、1個の3組に分ける
(2) 2個ずつの3組に分ける
(3) A, Bの2組に分ける (0個の組があってもよい)
(4) 2組に分ける (0個の組はない)
(5) 3組に分ける (0個の組はない)

2. 解き方の手順

(1) 3個、2個、1個の3組に分ける場合
まず、6個から3個を選ぶ組み合わせは 6C3_6C_3 通り。
次に、残りの3個から2個を選ぶ組み合わせは 3C2_3C_2 通り。
最後に、残りの1個は自動的に1組になるので 1C1=1_1C_1 = 1 通り。
したがって、
6C3×3C2×1C1=6!3!3!×3!2!1!×1=20×3×1=60_6C_3 \times _3C_2 \times _1C_1 = \frac{6!}{3!3!} \times \frac{3!}{2!1!} \times 1 = 20 \times 3 \times 1 = 60 通り。
(2) 2個ずつの3組に分ける場合
まず、6個から2個を選ぶ組み合わせは 6C2_6C_2 通り。
次に、残りの4個から2個を選ぶ組み合わせは 4C2_4C_2 通り。
最後に、残りの2個は自動的に1組になるので 2C2=1_2C_2 = 1 通り。
ただし、2個ずつの組には区別がないので、3!で割る必要がある。
したがって、
6C2×4C2×2C23!=6!2!4!×4!2!2!×13!=15×6×16=15\frac{_6C_2 \times _4C_2 \times _2C_2}{3!} = \frac{\frac{6!}{2!4!} \times \frac{4!}{2!2!} \times 1}{3!} = \frac{15 \times 6 \times 1}{6} = 15 通り。
(3) A, Bの2組に分ける (0個の組があってもよい)
各玉について、AかBのどちらに入れるかの2通りがある。
したがって、26=642^6 = 64 通り。
(4) 2組に分ける (0個の組はない)
全体の場合の数は (3) より 26=642^6 = 64 通り。
ここから、Aのみ、Bのみの場合を除く。
Aのみの場合は1通り、Bのみの場合も1通りなので、
642=6264 - 2 = 62 通り。
ただし、A, B の区別がないので、2で割る必要がある。
622=31\frac{62}{2} = 31 通り。
(5) 3組に分ける (0個の組はない)
これは少し複雑なので、包除原理を用いるのが良いでしょう。
まず、各玉を3つの組のいずれかに入れる方法を考えます。
各玉に対して3通りの選択肢があるので、36=7293^6 = 729 通り。
ここから、空の組ができる場合を除きます。
1つの組が空になる場合:
空になる組の選び方は 3C1=3_3C_1 = 3 通り。
残りの2つの組に玉を入れる方法は 26=642^6 = 64 通り。
ただし、この中には2つの組のうち片方だけが使われる場合(つまり2組が空になる場合)が2通り含まれているので、これを除くと 642=6264 - 2 = 62 通り。
したがって、3×(262)=3×62=1863 \times (2^6 - 2) = 3 \times 62 = 186 通り。
2つの組が空になる場合:
空になる組の選び方は 3C2=3_3C_2 = 3 通り。
残りの1つの組に全ての玉を入れる方法は 16=11^6 = 1 通り。
したがって、3×1=33 \times 1 = 3 通り。
包除原理より、
363^6 - (1つの組が空になる場合) + (2つの組が空になる場合)
=729186+3=546= 729 - 186 + 3 = 546 通り。
3つの組に区別がないので、3!=63! = 6 で割る。
5466=91\frac{546}{6} = 91 通り。

3. 最終的な答え

(1) 60通り
(2) 15通り
(3) 64通り
(4) 31通り
(5) 91通り

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