1. 問題の内容
を、係数の範囲が有理数、実数、複素数のそれぞれの場合で因数分解してください。
2. 解き方の手順
(1) 有理数の範囲での因数分解
は、 の公式を利用して因数分解できます。
まず、 と考えます。
すると、となります。
ここで、 は、有理数の範囲ではこれ以上因数分解できません。なぜなら、 を満たす は であり、 は無理数だからです。
同様に、も有理数の範囲ではこれ以上因数分解できません。
したがって、有理数の範囲での因数分解は です。
(2) 実数の範囲での因数分解
上記(1)の結果から、 となっています。
について、と因数分解できます。
は、 となる が虚数となるため、実数の範囲ではこれ以上因数分解できません。
したがって、実数の範囲での因数分解は です。
(3) 複素数の範囲での因数分解
となる を求めると、 となります。
したがって、 と因数分解できます。
上記(2)の結果と合わせて、 となります。
3. 最終的な答え
有理数:
実数:
複素数: