授業で行列とその応用(連立2元1次方程式の解法、連立3元1次方程式の解法)を扱った。行列または行列式の実用例として、授業で扱った例以外の例を挙げる。数値や数式を含んだ説明が望ましいが、文章だけでも可。

代数学行列行列式線形代数連立方程式線形変換最小二乗法グラフ理論固有値問題
2025/6/26

1. 問題の内容

授業で行列とその応用(連立2元1次方程式の解法、連立3元1次方程式の解法)を扱った。行列または行列式の実用例として、授業で扱った例以外の例を挙げる。数値や数式を含んだ説明が望ましいが、文章だけでも可。

2. 解き方の手順

行列や行列式の応用例は多岐にわたりますが、ここではいくつか具体的な例を挙げます。
例1:連立1次方程式の解法(授業で扱った例の一般化)
連立1次方程式は、行列を使って簡潔に表現できます。例えば、以下の連立方程式を考えます。
a11x1+a12x2++a1nxn=b1a_{11}x_1 + a_{12}x_2 + \dots + a_{1n}x_n = b_1
a21x1+a22x2++a2nxn=b2a_{21}x_1 + a_{22}x_2 + \dots + a_{2n}x_n = b_2
\vdots
am1x1+am2x2++amnxn=bma_{m1}x_1 + a_{m2}x_2 + \dots + a_{mn}x_n = b_m
これは行列を使って次のように表現できます。
Ax=bAx = b
ここで、AA は係数行列、xx は変数のベクトル、bb は定数項のベクトルです。 もし、AA が正方行列で、かつ可逆(逆行列が存在する)ならば、xx は次のように求められます。
x=A1bx = A^{-1}b
逆行列A1A^{-1} を求める際には、掃き出し法や余因子行列を用いる方法などがあります。 クラメルの公式は、この逆行列を用いた解法の一つの特殊なケースです。
例2:線形変換
行列は線形変換を表すのに使われます。例えば、2次元空間における回転、拡大縮小、せん断などを表現できます。 具体的には、ベクトル v=(xy)\mathbf{v} = \begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} を回転角 θ\theta で回転させる変換は、行列 (cosθsinθsinθcosθ)\begin{pmatrix} \cos\theta & -\sin\theta \\ \sin\theta & \cos\theta \end{pmatrix} によって表されます。つまり、回転後のベクトル v\mathbf{v'} は次のようになります。
v=(cosθsinθsinθcosθ)(xy)\mathbf{v'} = \begin{pmatrix} \cos\theta & -\sin\theta \\ \sin\theta & \cos\theta \end{pmatrix} \begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix}
例3:最小二乗法
統計学における最小二乗法は、誤差を最小にするようなモデルのパラメータを推定する方法ですが、これを行列を使って表現し、計算することができます。
例4:グラフ理論
グラフの隣接行列は、グラフの構造を表す行列であり、グラフの連結性や最短経路の計算などに利用されます。
例5:固有値問題
物理学や工学において、固有値問題は非常に重要です。例えば、量子力学におけるエネルギー固有値の計算や、構造物の振動解析などに応用されます。行列 AA の固有値 λ\lambda と固有ベクトル vv は、Av=λvAv = \lambda v を満たします。

3. 最終的な答え

行列または行列式の実用例として、上記以外には以下のようなものがある。
* 連立1次方程式の解法(逆行列の利用)
* 線形変換(回転、拡大縮小など)
* 最小二乗法
* グラフ理論(隣接行列)
* 固有値問題

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