ベクトル $\vec{A} = k\vec{a_x} + 2\vec{a_y} - 6\vec{a_z}$ と $\vec{B} = 2\vec{a_x} + 3\vec{a_y} + 4\vec{a_z}$ が与えられたとき、以下の問いに答えます。 (1) $\vec{A}$ と $\vec{B}$ のスカラー積とベクトル積を求めます。 (2) $\vec{A}$ と $\vec{B}$ が直交するとき、スカラー積を用いて $k$ の値を決定します。 (3) $\vec{A}$ と $\vec{B}$ が直交するとき、ベクトル積を用いて $k$ の値を決定します。

応用数学ベクトルスカラー積ベクトル積直交線形代数
2025/6/24

1. 問題の内容

ベクトル A=kax+2ay6az\vec{A} = k\vec{a_x} + 2\vec{a_y} - 6\vec{a_z}B=2ax+3ay+4az\vec{B} = 2\vec{a_x} + 3\vec{a_y} + 4\vec{a_z} が与えられたとき、以下の問いに答えます。
(1) A\vec{A}B\vec{B} のスカラー積とベクトル積を求めます。
(2) A\vec{A}B\vec{B} が直交するとき、スカラー積を用いて kk の値を決定します。
(3) A\vec{A}B\vec{B} が直交するとき、ベクトル積を用いて kk の値を決定します。

2. 解き方の手順

(1) スカラー積とベクトル積を求める
スカラー積:
AB=(k)(2)+(2)(3)+(6)(4)=2k+624=2k18\vec{A} \cdot \vec{B} = (k)(2) + (2)(3) + (-6)(4) = 2k + 6 - 24 = 2k - 18
ベクトル積:
A×B=axayazk26234=(8+18)ax(4k+12)ay+(3k4)az=26ax(4k+12)ay+(3k4)az\vec{A} \times \vec{B} = \begin{vmatrix} \vec{a_x} & \vec{a_y} & \vec{a_z} \\ k & 2 & -6 \\ 2 & 3 & 4 \end{vmatrix} = (8 + 18)\vec{a_x} - (4k + 12)\vec{a_y} + (3k - 4)\vec{a_z} = 26\vec{a_x} - (4k + 12)\vec{a_y} + (3k - 4)\vec{a_z}
(2) スカラー積を用いて kk を求める
A\vec{A}B\vec{B} が直交する時、AB=0\vec{A} \cdot \vec{B} = 0 です。
2k18=02k - 18 = 0
2k=182k = 18
k=9k = 9
(3) ベクトル積を用いて kk を求める
A\vec{A}B\vec{B} が直交する時、A×B\vec{A} \times \vec{B} の方向ベクトルは A\vec{A}B\vec{B} 両方に垂直な方向を向きます。
ベクトル積を用いる方法は、A×B0\vec{A}\times\vec{B} \neq 0 である限り、kを直接求める方法ではありません。
A\vec{A}B\vec{B}が直交するときA×B\vec{A} \times \vec{B}はゼロベクトルにはなりませんが、その大きさは最大になります。
A\vec{A}B\vec{B}が直交する条件はAB=0\vec{A} \cdot \vec{B}=0を用いるのが一般的です。
ベクトル積を用いる場合:
A\vec{A}B\vec{B} が直交する条件は、AB=0\vec{A} \cdot \vec{B} = 0 であるから、k=9k = 9 です。この値をベクトル積の結果に代入すると:
A×B=26ax(4(9)+12)ay+(3(9)4)az=26ax48ay+23az\vec{A} \times \vec{B} = 26\vec{a_x} - (4(9) + 12)\vec{a_y} + (3(9) - 4)\vec{a_z} = 26\vec{a_x} - 48\vec{a_y} + 23\vec{a_z}

3. 最終的な答え

(1)
スカラー積: AB=2k18\vec{A} \cdot \vec{B} = 2k - 18
ベクトル積: A×B=26ax(4k+12)ay+(3k4)az\vec{A} \times \vec{B} = 26\vec{a_x} - (4k + 12)\vec{a_y} + (3k - 4)\vec{a_z}
(2)
k=9k = 9
(3)
k=9k = 9

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