質量 $3\text{ kg}$、速さ $2\text{ m/s}$ の物体 A が、質量 $1\text{ kg}$、速さ $5\text{ m/s}$ の物体 B と正面衝突した。物体 A の進行方向を正の方向とする。反発係数(はねかえり係数)が $0.6$ であるとき、衝突後の物体 A および B の速度を求める。

応用数学物理力学運動量保存反発係数衝突
2025/6/24

1. 問題の内容

質量 3 kg3\text{ kg}、速さ 2 m/s2\text{ m/s} の物体 A が、質量 1 kg1\text{ kg}、速さ 5 m/s5\text{ m/s} の物体 B と正面衝突した。物体 A の進行方向を正の方向とする。反発係数(はねかえり係数)が 0.60.6 であるとき、衝突後の物体 A および B の速度を求める。

2. 解き方の手順

まず、衝突前の物体 A と物体 B の速度をそれぞれ vAv_AvBv_B とし、衝突後の物体 A と物体 B の速度をそれぞれ vAv_A'vBv_B' とする。
問題文より、vA=2 m/sv_A = 2\text{ m/s}vB=5 m/sv_B = -5\text{ m/s}である。
運動量保存則より、
mAvA+mBvB=mAvA+mBvBm_A v_A + m_B v_B = m_A v_A' + m_B v_B'
3×2+1×(5)=3vA+1vB3 \times 2 + 1 \times (-5) = 3 v_A' + 1 v_B'
65=3vA+vB6 - 5 = 3 v_A' + v_B'
1=3vA+vB1 = 3 v_A' + v_B' ...(1)
反発係数の式より、
e=vAvBvAvBe = - \frac{v_A' - v_B'}{v_A - v_B}
0.6=vAvB2(5)0.6 = - \frac{v_A' - v_B'}{2 - (-5)}
0.6=vAvB70.6 = - \frac{v_A' - v_B'}{7}
4.2=vAvB-4.2 = v_A' - v_B' ...(2)
(1) + (2)より
1+(4.2)=3vA+vB+vAvB1 + (-4.2) = 3v_A' + v_B' + v_A' - v_B'
3.2=4vA-3.2 = 4v_A'
vA=0.8 m/sv_A' = -0.8\text{ m/s}
(2)より
4.2=0.8vB-4.2 = -0.8 - v_B'
vB=0.8+4.2v_B' = -0.8 + 4.2
vB=3.4 m/sv_B' = 3.4\text{ m/s}

3. 最終的な答え

(1) 衝突後の物体 A の速度: -0.8 m/s (選択肢4)
(2) 衝突後の物体 B の速度: 3.4 m/s (選択肢8)

「応用数学」の関連問題

質量 $m$ の物体が速度 $v$ で静止している質量 $M$ の物体に衝突し、一体となって運動する。このとき減少した力学的エネルギーを求める。

力学エネルギー運動量保存衝突
2025/6/24

質量 $m$ の物体が高さ $h$ から自由落下し、床と衝突します。重力加速度の大きさは $g$ です。 (1) 反発係数 $e=1$ のとき、物体が床ではね返った後の最高点の高さを求めます。 (2)...

力学エネルギー保存反発係数自由落下
2025/6/24

はい、承知いたしました。以下の形式で解答します。

力学摩擦ニュートンの法則静止摩擦力動摩擦力
2025/6/24

与えられた2階線形常微分方程式 $y'' + 2y' + y = e^{-t}$ を、初期条件 $y(0) = 1$ および $y'(0) = -1$ の下で、ラプラス変換を用いて解きます。

常微分方程式ラプラス変換初期条件逆ラプラス変換
2025/6/24

ベクトル $\vec{A} = k\vec{a_x} + 2\vec{a_y} - 6\vec{a_z}$ と $\vec{B} = 2\vec{a_x} + 3\vec{a_y} + 4\vec{a...

ベクトルスカラー積ベクトル積直交線形代数
2025/6/24

ベクトル $\mathbf{A} = ka_x + 2a_y - 6a_z$ とベクトル $\mathbf{B} = 2a_x + 3a_y + 4a_z$ が与えられたとき、以下の問いに答えます。 ...

ベクトルスカラー積ベクトル積直交
2025/6/24

静水時のボートの速さが時速12kmである。川の上流から下流へ向かうのに6時間かかった。下流から上流へ向かうときにボートが故障し、速さが$\frac{2}{3}$になったため、14時間かかった。川の速さ...

速度距離方程式応用問題
2025/6/24

静水時の速さが時速12kmのボートが川を上り下りします。上流から下流へは6時間、下流から上流へはボートが故障して速度が $2/3$ になったため14時間かかりました。川の流れの速さを求める問題です。

速度距離方程式比率
2025/6/24

静水時のボートの速さが時速12kmである。川の上流から下流へ6時間で進み、下流から上流へ14時間で進む。ただし、上流へ向かうときにボートが故障し、速さが $\frac{2}{3}$ になった。川の流れ...

速度距離方程式文章問題
2025/6/24

加速度 $2.0 \, \text{m/s}^2$ のとき、初速度 $28 \, \text{m/s}$ で原点を通過してから、速度が $52 \, \text{m/s}$ となるまでの時間 $t$ ...

物理運動等加速度運動速度時間
2025/6/24