長さ $L$、質量 $M$ の棒が床に固定されている。固定端は回転するが位置は動かない。垂直の状態から棒を放したとき、棒が 90° 傾いて地面に衝突する直前の角速度 $\omega$ を求める。

応用数学力学エネルギー保存の法則剛体慣性モーメント角速度
2025/6/25

1. 問題の内容

長さ LL、質量 MM の棒が床に固定されている。固定端は回転するが位置は動かない。垂直の状態から棒を放したとき、棒が 90° 傾いて地面に衝突する直前の角速度 ω\omega を求める。

2. 解き方の手順

エネルギー保存の法則を用いる。
初期状態では、棒は垂直に立っており、運動エネルギーは0である。位置エネルギーは、棒の重心の高さで決まる。重心の高さは L/2L/2 であるから、位置エネルギーは Mg(L/2)Mg(L/2) である。
棒が 90° 傾いた状態では、棒は地面に衝突する直前であり、位置エネルギーは0となる。運動エネルギーは回転運動エネルギー Iω2/2I\omega^2/2 になる。
棒の回転軸周りの慣性モーメント IIML2/3ML^2/3 である。
したがって、エネルギー保存の法則から、
MgL2=12Iω2=12(13ML2)ω2Mg\frac{L}{2} = \frac{1}{2}I\omega^2 = \frac{1}{2} (\frac{1}{3}ML^2)\omega^2
MgL2=16ML2ω2Mg\frac{L}{2} = \frac{1}{6}ML^2\omega^2
ω2=3gL\omega^2 = \frac{3g}{L}
ω=3gL\omega = \sqrt{\frac{3g}{L}}

3. 最終的な答え

ω=3gL\omega = \sqrt{\frac{3g}{L}}
したがって、答えは B である。

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