(1) 総投資額に関する式と希望年間収益に関する式を立てる。
総投資額は x1+x2=k1 であり、希望年間収益は 0.1x1+0.2x2=k2 である。 (2) (1)の式を行列で表現する。
Ax=k の形にすると、 A=(10.110.2), x=(x1x2), k=(k1k2) となる。 したがって、
(10.110.2)(x1x2)=(k1k2) (3) 行列 A の逆行列 A−1 を求める。 A=(10.110.2) の行列式は 1⋅0.2−1⋅0.1=0.2−0.1=0.1 である。 よって、
A−1=0.11(0.2−0.1−11)=10(0.2−0.1−11)=(2−1−1010) (4) 顧客#1 について x1 と x2 を求める。 (k1k2)=(2000240) x=A−1k=(2−1−1010)(2000240)=(2⋅2000−10⋅240−1⋅2000+10⋅240)=(4000−2400−2000+2400)=(1600400) したがって、x1=1600 (千円), x2=400 (千円) (5) 顧客#2 と #3 について同様に計算する。
顧客#2: (k1k2)=(5000750) x=A−1k=(2−1−1010)(5000750)=(2⋅5000−10⋅750−1⋅5000+10⋅750)=(10000−7500−5000+7500)=(25002500) したがって、x1=2500 (千円), x2=2500 (千円) 顧客#3: (k1k2)=(1000130) x=A−1k=(2−1−1010)(1000130)=(2⋅1000−10⋅130−1⋅1000+10⋅130)=(2000−1300−1000+1300)=(700300) したがって、x1=700 (千円), x2=300 (千円)