氷山が海に浮かんでいるとき、水面下に沈んでいる氷山の体積が、氷山全体の体積の何パーセントになるかを求める問題です。海水の密度は $1.0 \times 10^3 \text{ kg/m}^3$、氷の密度は $9.2 \times 10^2 \text{ kg/m}^3$、重力加速度の大きさは $9.8 \text{ m/s}^2$とします。

応用数学物理浮力密度体積比率
2025/6/25

1. 問題の内容

氷山が海に浮かんでいるとき、水面下に沈んでいる氷山の体積が、氷山全体の体積の何パーセントになるかを求める問題です。海水の密度は 1.0×103 kg/m31.0 \times 10^3 \text{ kg/m}^3、氷の密度は 9.2×102 kg/m39.2 \times 10^2 \text{ kg/m}^3、重力加速度の大きさは 9.8 m/s29.8 \text{ m/s}^2とします。

2. 解き方の手順

氷山が浮いているということは、氷山に働く重力と浮力が釣り合っているということです。
* 氷山全体の体積を V0V_0 とします。
* 水面下に沈んでいる氷山の体積を VV とします。
* 氷山の密度を ρ=9.2×102 kg/m3\rho_{\text{氷}} = 9.2 \times 10^2 \text{ kg/m}^3 とします。
* 海水の密度を ρ=1.0×103 kg/m3\rho_{\text{海}} = 1.0 \times 10^3 \text{ kg/m}^3 とします。
氷山の重力 FgF_g は、
Fg=ρV0gF_g = \rho_{\text{氷}} V_0 g
氷山に働く浮力 FbF_b は、
Fb=ρVgF_b = \rho_{\text{海}} V g
釣り合いの式は、
ρV0g=ρVg\rho_{\text{氷}} V_0 g = \rho_{\text{海}} V g
gg を消去すると、
ρV0=ρV\rho_{\text{氷}} V_0 = \rho_{\text{海}} V
求める割合は、VV0\frac{V}{V_0} なので、上の式を変形すると、
VV0=ρρ\frac{V}{V_0} = \frac{\rho_{\text{氷}}}{\rho_{\text{海}}}
与えられた値を代入すると、
VV0=9.2×102 kg/m31.0×103 kg/m3=9.210=0.92\frac{V}{V_0} = \frac{9.2 \times 10^2 \text{ kg/m}^3}{1.0 \times 10^3 \text{ kg/m}^3} = \frac{9.2}{10} = 0.92
パーセントで表すために、100をかけると、
0.92×100=92%0.92 \times 100 = 92 \%

3. 最終的な答え

水面下に沈んでいる氷山の体積は氷山全体の 92% です。

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