(i) 質点Qが点Bに衝突する直前の速さ VA を求める。 質点Qは、距離 R を動摩擦力 f=μ(2Mg) を受けて減速する。 運動エネルギーの変化は、仕事に等しいので、
21(2M)VA2−21(2M)V02=−fR=−μ(2M)gR MVA2−MV02=−2μMgR VA2=V02−2μgR VA=V02−2μgR (ii) 質点Pと質点Qが点Bで弾性衝突した後、質点Pが到達する最高到達点の高さ H を求める。 質点Pと質点Qの衝突直後の速度をそれぞれ vP, vQ とする。 運動量保存則より、 2MVA=MvP+2MvQ すなわち、2VA=vP+2vQ 反発係数より、 VA=vP−vQ 上の2式を解いて、vP=34VA, vQ=31VA 質点Pは、円弧に沿って点Aに到達する。このとき、位置エネルギーが増加する。
円弧の中心角は60度なので、点Aの高さは Rsin60∘=23R である。 点Aでの質点Pの速度を vP′ とすると、エネルギー保存則より、 \frac{1}{2}M v_P^2 = \frac{1}{2}M v'_P^2 + Mg (\frac{\sqrt{3}}{2}R)
vP′=vP2−3gR=916VA2−3gR =916(V02−2μgR)−3gR=916V02−(932+3)μgR 点Aから斜面を上るとき、動摩擦力により減速する。斜面の傾斜は60度なので、重力による斜面下向きの力は Mgsin60∘=23Mg である。動摩擦力は f=μMgcos60∘=21μMg である。 したがって、斜面下向きの力は 23Mg+21μMg である。 到達する高さ H′=H−23R を用いて、エネルギー保存則より、 21MvP′2=(23Mg+21μMg)sin60∘H′=(23Mg+21μMg)3/2H′=MgH′(1+3μ) vP′2=2gH′(1+3μ) H′=2g(1+3μ)vP′2=2g(1+3μ)916V02−(932+3)μgR=2g+32μg916V02−(932+3)μgR=18g+63μg16V02−(32+93)μgR H=H′+23R=18g+63μg16V02−(32+93)μgR+23R=18g+63μg16V02+(−932μ−3μ)gR+93μR(1+μ/3)=18g+63g16V02−(32/9)μgR+18μgR+1.53R 問題の形式に合わせる。VA=V02+naμgR. VA=V02−2μgR. よって na=−2. H=(neμ+nf)gnbV02+(nc−nd)μgR H=2g+32μg16/9V02−μRg(32/9+3R) 16V02+[(−(32+93))]μgR H′sin60=(23+34)H′