いくつか問題があるので、1つずつ答えます。 (8) $\sin{B} \cos{C} = \sin{C} \cos{B}$が成り立つとき、三角形ABCはどのような形か。 (9) 男子5人、女子3人が1列に並ぶとき、 (1) 女子3人が皆隣り合う並び方は何通りあるか。 (2) 女子どうしが隣り合わない並び方は何通りあるか。 (10) 10人をAまたはBの2部屋に入れる方法は何通りあるか。ただし、全員を1つの部屋へ入れても良い。 (11) 桃、柿、みかんの3種類の果物の中から7個の果物を買う。 (1) 買わない果物があっても良い場合、何通りの買い方があるか。 (12) 白玉3個と赤玉6個が入った袋から1個の玉を取り出し、色を調べてからもとに戻すことを7回行う。4回目に2度目の赤玉が出て、7回目に4度目の白玉が出る確率を求めよ。 (13) 袋Aには白玉4個と黒玉5個、袋Bには白玉3個と黒玉2個が入っている。まずAから2個を取り出してBに入れ、次にBから2個を取り出してAに戻す。このとき、Aの中の白玉と黒玉の個数が初めと変わらない確率を求めよ。

確率論・統計学三角関数場合の数組み合わせ確率順列
2025/6/25

1. 問題の内容

いくつか問題があるので、1つずつ答えます。
(8) sinBcosC=sinCcosB\sin{B} \cos{C} = \sin{C} \cos{B}が成り立つとき、三角形ABCはどのような形か。
(9) 男子5人、女子3人が1列に並ぶとき、
(1) 女子3人が皆隣り合う並び方は何通りあるか。
(2) 女子どうしが隣り合わない並び方は何通りあるか。
(10) 10人をAまたはBの2部屋に入れる方法は何通りあるか。ただし、全員を1つの部屋へ入れても良い。
(11) 桃、柿、みかんの3種類の果物の中から7個の果物を買う。
(1) 買わない果物があっても良い場合、何通りの買い方があるか。
(12) 白玉3個と赤玉6個が入った袋から1個の玉を取り出し、色を調べてからもとに戻すことを7回行う。4回目に2度目の赤玉が出て、7回目に4度目の白玉が出る確率を求めよ。
(13) 袋Aには白玉4個と黒玉5個、袋Bには白玉3個と黒玉2個が入っている。まずAから2個を取り出してBに入れ、次にBから2個を取り出してAに戻す。このとき、Aの中の白玉と黒玉の個数が初めと変わらない確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(8)
sinBcosC=sinCcosB\sin{B} \cos{C} = \sin{C} \cos{B} を変形すると、
sinBcosCsinCcosB=0\sin{B} \cos{C} - \sin{C} \cos{B} = 0
sin(BC)=0\sin{(B-C)} = 0
BC=0B-C = 0
B=CB = C
よって、二等辺三角形
(9)
(1) 女子3人をひとまとめにして考えると、6人並ぶので6!通り。女子3人の並び方は3!通り。
よって、6! * 3! = 720 * 6 = 4320通り
(2) まず男子5人を並べると5!通り。男子の間と端の6箇所から3箇所を選んで女子を並べるので、6P3_{6}P_{3}通り。
よって、5! * 6P3_{6}P_{3} = 120 * 6 * 5 * 4 = 120 * 120 = 14400通り
(10) 各人はAかBのどちらかの部屋に入る2通りがあるので、全部で210=10242^{10} = 1024通り。
(11)
(1) 3種類の果物から重複を許して7個選ぶ組み合わせなので、
3+71C7=9C7=9C2=9×82×1=36_{3+7-1}C_{7} = _{9}C_{7} = _{9}C_{2} = \frac{9 \times 8}{2 \times 1} = 36通り
(12)
4回目に2度目の赤玉が出るということは、3回中1回赤玉が出て、4回目に赤玉が出る確率です。
3回中1回赤玉が出る確率は、3C1×(69)1×(39)2=3×23×19=29_{3}C_{1} \times (\frac{6}{9})^1 \times (\frac{3}{9})^2 = 3 \times \frac{2}{3} \times \frac{1}{9} = \frac{2}{9}
4回目に赤玉が出る確率は69=23\frac{6}{9} = \frac{2}{3}
よって、29×23=427\frac{2}{9} \times \frac{2}{3} = \frac{4}{27}
7回目に4度目の白玉が出るということは、6回中3回白玉が出て、7回目に白玉が出る確率です。
6回中3回白玉が出る確率は、6C3×(39)3×(69)3=20×(13)3×(23)3=20×127×827=160729_{6}C_{3} \times (\frac{3}{9})^3 \times (\frac{6}{9})^3 = 20 \times (\frac{1}{3})^3 \times (\frac{2}{3})^3 = 20 \times \frac{1}{27} \times \frac{8}{27} = \frac{160}{729}
7回目に白玉が出る確率は39=13\frac{3}{9} = \frac{1}{3}
よって、160729×13=1602187\frac{160}{729} \times \frac{1}{3} = \frac{160}{2187}
(13)
Aから2個取り出す組み合わせは、
白白: 4C29C2=636=16\frac{_{4}C_{2}}{_{9}C_{2}} = \frac{6}{36} = \frac{1}{6}
白黒: 4C1×5C19C2=4×536=2036=59\frac{_{4}C_{1} \times _{5}C_{1}}{_{9}C_{2}} = \frac{4 \times 5}{36} = \frac{20}{36} = \frac{5}{9}
黒黒: 5C29C2=1036=518\frac{_{5}C_{2}}{_{9}C_{2}} = \frac{10}{36} = \frac{5}{18}
Bから2個取り出す組み合わせは、BにAから取り出した玉が入った状態で考える必要があります。
場合分けして考えます。
(i) Aから白白を取り出した場合、Bは白5個、黒2個
白白: 5C27C2=1021\frac{_{5}C_{2}}{_{7}C_{2}} = \frac{10}{21}
白黒: 5C1×2C17C2=1021\frac{_{5}C_{1} \times _{2}C_{1}}{_{7}C_{2}} = \frac{10}{21}
黒黒: 2C27C2=121\frac{_{2}C_{2}}{_{7}C_{2}} = \frac{1}{21}
(ii) Aから白黒を取り出した場合、Bは白4個、黒3個
白白: 4C27C2=621=27\frac{_{4}C_{2}}{_{7}C_{2}} = \frac{6}{21} = \frac{2}{7}
白黒: 4C1×3C17C2=1221=47\frac{_{4}C_{1} \times _{3}C_{1}}{_{7}C_{2}} = \frac{12}{21} = \frac{4}{7}
黒黒: 3C27C2=321=17\frac{_{3}C_{2}}{_{7}C_{2}} = \frac{3}{21} = \frac{1}{7}
(iii) Aから黒黒を取り出した場合、Bは白3個、黒4個
白白: 3C27C2=321=17\frac{_{3}C_{2}}{_{7}C_{2}} = \frac{3}{21} = \frac{1}{7}
白黒: 3C1×4C17C2=1221=47\frac{_{3}C_{1} \times _{4}C_{1}}{_{7}C_{2}} = \frac{12}{21} = \frac{4}{7}
黒黒: 4C27C2=621=27\frac{_{4}C_{2}}{_{7}C_{2}} = \frac{6}{21} = \frac{2}{7}
Aの中の白玉と黒玉の数が変わらないのは、Aから白白を取り出してBから白白を取り出す、またはAから黒黒を取り出してBから黒黒を取り出す、またはAから白黒を取り出してBから白黒を取り出す場合です。
16×1021+518×321+59×1221=10126+15378+60189=30+15+120378=165378=55126\frac{1}{6} \times \frac{10}{21} + \frac{5}{18} \times \frac{3}{21} + \frac{5}{9} \times \frac{12}{21} = \frac{10}{126} + \frac{15}{378} + \frac{60}{189} = \frac{30+15+120}{378} = \frac{165}{378} = \frac{55}{126}

3. 最終的な答え

(8) B=CB = C の二等辺三角形
(9) (1) 4320通り (2) 14400通り
(10) 1024通り
(11) 36通り
(12) 1602187\frac{160}{2187}
(13) 55126\frac{55}{126}

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