問題10:8人を指定された人数で部屋に分ける場合の数を求める問題です。 (1) 8人を3人部屋A、3人部屋B、2人部屋Cに分ける場合の数を求めます。 (2) 8人を3人、3人、2人の3つの組に分ける場合の数を求めます。 問題11:与えられた図の道において、AからBまでの最短経路の数を求める問題です。 (1) AからBまでの最短経路の数を求めます。 (2) AからCを通ってBまでの最短経路の数を求めます。 (3) AからCを通らずにBまでの最短経路の数を求めます。

確率論・統計学組み合わせ場合の数順列
2025/6/25

1. 問題の内容

問題10:8人を指定された人数で部屋に分ける場合の数を求める問題です。
(1) 8人を3人部屋A、3人部屋B、2人部屋Cに分ける場合の数を求めます。
(2) 8人を3人、3人、2人の3つの組に分ける場合の数を求めます。
問題11:与えられた図の道において、AからBまでの最短経路の数を求める問題です。
(1) AからBまでの最短経路の数を求めます。
(2) AからCを通ってBまでの最短経路の数を求めます。
(3) AからCを通らずにBまでの最短経路の数を求めます。

2. 解き方の手順

問題10:
(1) まず、8人から部屋Aに入る3人を選ぶ組み合わせは 8C3_{8}C_{3}通りです。
次に、残った5人から部屋Bに入る3人を選ぶ組み合わせは 5C3_{5}C_{3}通りです。
最後に、残った2人は部屋Cに入るので、組み合わせは 2C2=1_{2}C_{2}=1通りです。
したがって、分け方の総数は
8C3×5C3×2C2=8!3!5!×5!3!2!×1=8×7×63×2×1×5×42×1×1=56×10=560_{8}C_{3} \times _{5}C_{3} \times _{2}C_{2} = \frac{8!}{3!5!} \times \frac{5!}{3!2!} \times 1 = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} \times \frac{5 \times 4}{2 \times 1} \times 1 = 56 \times 10 = 560通りです。
(2) 3人、3人、2人の組に分ける場合、(1)と同様に 8C3×5C3×2C2_{8}C_{3} \times _{5}C_{3} \times _{2}C_{2}通りですが、3人組が2つあるため、同じ人数の組の並び順を考慮して2!で割る必要があります。
したがって、分け方の総数は
8C3×5C3×2C22!=5602=280\frac{_{8}C_{3} \times _{5}C_{3} \times _{2}C_{2}}{2!} = \frac{560}{2} = 280通りです。
問題11:
(1) AからBまでの最短経路は、右に4回、上に3回移動することに対応します。したがって、7回の移動のうち、右への移動を4回選ぶ組み合わせを考えればよいので、
7C4=7!4!3!=7×6×53×2×1=35_{7}C_{4} = \frac{7!}{4!3!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35通りです。
(2) AからCまでの最短経路は、右に1回、上に2回移動することに対応します。したがって、3回の移動のうち、右への移動を1回選ぶ組み合わせを考えればよいので、
3C1=3!1!2!=3_{3}C_{1} = \frac{3!}{1!2!} = 3通りです。
CからBまでの最短経路は、右に3回、上に1回移動することに対応します。したがって、4回の移動のうち、右への移動を3回選ぶ組み合わせを考えればよいので、
4C3=4!3!1!=4_{4}C_{3} = \frac{4!}{3!1!} = 4通りです。
したがって、AからCを通ってBまでの最短経路の数は
3×4=123 \times 4 = 12通りです。
(3) AからCを通らずにBまでの最短経路の数は、AからBまでの最短経路の総数から、AからCを通ってBまでの最短経路の数を引けばよいので、
3512=2335 - 12 = 23通りです。

3. 最終的な答え

問題10:
(1) 560通り
(2) 280通り
問題11:
(1) 35通り
(2) 12通り
(3) 23通り

「確率論・統計学」の関連問題

A, Bの2つのチームが野球の試合を行う。先に4勝したチームが優勝する。1回の試合でAが勝つ確率は$\frac{1}{3}$であり、引き分けは起こらないとき、Aが優勝する確率を求める。

確率組み合わせ独立試行期待値
2025/6/26

問題4では、2枚の硬貨AとBを同時に投げたときの確率を求めます。 (1) 2枚とも表が出る確率 (2) 1枚だけ表が出る確率 (3) 1枚以上表が出る確率

確率硬貨事象確率の計算
2025/6/26

ある選挙において、夫が投票する確率 $P(A)$ は0.3、妻が投票する確率 $P(B)$ は0.6である。また、夫が投票したときに妻が投票する条件付き確率 $P(B|A)$ は0.8である。このとき...

確率条件付き確率独立事象事象
2025/6/26

離散確率変数の組 $(X, Y)$ の同時確率密度関数が表で与えられている。このとき、以下の問題を解く。 (1) $X, Y$ それぞれの周辺確率密度を求める。 (2) $X, Y$ ...

確率変数同時確率密度関数周辺確率密度関数独立性期待値分散共分散相関係数
2025/6/26

1個のサイコロを投げたとき、以下の事象A, B, C, Dを定義する。 * A: 偶数の目が出る * B: 3の倍数の目が出る * C: 奇数の目が出る * D: 5の約数の目が出る ...

確率事象排反事象確率計算サイコロ
2025/6/26

ある中学校の3年生40人のハンドボール投げの記録が度数分布表にまとめられています。この度数分布表から、最頻値を求める問題です。

統計度数分布最頻値データ分析
2025/6/25

袋の中に赤玉が5個、白玉が3個入っている。この中から同時に3個を取り出すとき、以下の条件を満たす取り出し方は何通りあるか。ただし、玉はすべて区別するものとする。 (1) 3個が同じ色である。 (2) ...

組み合わせ確率場合の数赤玉白玉
2025/6/25

1, 2, 3, 4の数字が書かれた玉がそれぞれたくさんある。この中から、重複を許して6個の玉を取る組み合わせの総数を求めよ。

重複組み合わせ組み合わせ数学的思考
2025/6/25

1から15までの番号が書かれた15枚のカードから1枚を引くとき、以下の確率を求めます。 (1) 4以下の番号が出る確率 (2) 5の倍数の番号が出る確率

確率場合の数事象
2025/6/25

(1) 3枚の硬貨を同時に投げるとき、(表、裏)の枚数について、(3, 0)、(2, 1)、(1, 2)、(0, 3)の4通りがある。よって、3枚とも表が出る確率は$\frac{1}{4}$であるとい...

確率硬貨サイコロ事象
2025/6/25